着色して封入パーツを入れて、よし硬化だ!とレジンをUVライトに入れて・・・・
『あれ???』
『全然固まっていない・・・・^_^;』
こんな経験を誰もがレジンを作っていると遭遇してしまいます。
UVレジンが固まらないといっても、表面がべとついて固まらない場合と何度硬化させても全く(半分以上)硬化しない場合があります。
硬化しないからといって紫外線を当て続けるとレジンの変色(黄変)を招いてしまいます。
今回は、この後者の何度ライトに当てても全然硬化しないレジン作品の原因と対策について紹介しますね☆
表面がべとついて固まらない場合については、大体がUVレジン液が悪いか硬化時間が不足している場合が多いです。詳しくは、このページ↓を読んでみて下さいね。
UVレジンが全然固まらない・硬化しない原因とは
ライトに何度当てても(固まらない)、
太陽光で何時間も硬化させても、全く(半分以上)レジン作品が硬化しない原因は、
大きくわけて、以下のような原因があります。
- UVレジン液自体が原因
- UVライトが原因
- 作り方が原因
さらに、細かく分類して説明していきますね。
UVレジン液自体が原因の場合・・・
- UVレジンの質が悪い
- 違うメーカーのレジン液を混ぜている
- カラーレジンを使用している
UVライトが原因・・・
- LEDランプを使っている
- UVランプの電球が劣化している
作り方が原因・・・
- UVレジンとアクリル絵の具を混ぜている
- 着色が濃い
- 色つきのシリコンモールドを使用している
- おゆまるを厚い型にしている
- 封入パーツを入れすぎている
- 水分が入ってしまった
このような原因が考えられます。
『思い当たるふしがあるゾ・・・』という方へ詳しく説明していきますね!
UVレジン液自体が「固まらない」原因となっている
●UVレジンの質が悪い●
レジンの品質事態がよくなく、作品として品質が落ちてしまうものもあります。ダイソーなどの100均のものなどは評判が悪いです。
●違うメーカーのレジン液を混ぜている●
メーカーによりレジンの成分が違うため、相互作用でレジンが硬化しない場合があります。同じメーカーどうしのハードタイプやソフトタイプを混ぜるのは問題ないと思います。
●カラーレジンを使用している●
色付きのUVレジンが硬化不良を起こすことはよくあるんです。色がついちゃうと紫外線が通りづらくなって、固まらない・・ってことはよくあることなのです。
色付きのUVレジンは少しづつ入れて固めないといけないです。
UVライトが「硬化しない」原因となっている
●LEDランプを使っている●
レジンを硬化させる波長のUVランプでなければ、レジン液は硬化しません。UVランプがない場合は、太陽光で硬化させましょう。
●UVランプの電球が劣化している●
使わなくても紫外線量が減るので定期的に交換が必要です。いつも通りの作り方で硬化しない場合、電球を疑いましょう。
作り方が「固まらない」原因となっている
●UVレジンとアクリル絵の具を混ぜている●
アクリル絵の具は結局は顔料で着色されています。顔料とはレジンに完全に溶けて透明になるように着色されるわけではなく、粒子としてレジンと均一に混ざった状態になります。薄く混ぜていれば粒子とレジンの間に光が通っていきレジンが硬化しますが、濃度を上げてしまうと、光は深部まで届きません。よって、硬化不良を起こし固まらないこととなってしまいます。
レジンの着色にもコツがあるのでこちらのページを読んでみて下さいね。
●着色が濃い●
UVレジンは、紫外線で固まりますので、固まるためには光が届く必要があります。光が当たればいいのではなく、届くことが必要です。つまり、陰になってしまって内部まで光が届かない場合は固まりません。
前述しましたが、顔料を使った場合やアクリル絵の具で着色し、着色剤の割合が多い場合は、硬化しません。せっかく良いレジンを使っているのに着色の使い方を間違えて、台無しにしてしまうこともよくあります。
●色つきのシリコンモールドを使用している●
UVレジン用のシリコンモールドでなく、色が付いたモールド(鏡面仕上げでない・透明感のないもの)は、紫外線を通しにくいです。紫外線を通さないとレジンは固まりません。UVレジンを硬化させるときは、透明度の高いモールドを使用しましょう。
●おゆまるを厚い型にしている●
おゆまるで厚い型を取り、レジン作品に利用している場合は、もしかしたら紫外線を通していないかもしれません。おゆまるは、薄くして利用しましょう。
●封入パーツを入れすぎている●
封入パーツを入れすぎることで、レジンに紫外線が当たらずに硬化しない場合があります。入れすぎには注意しましょう。また、封入パーツには、見えない気泡が隠れている場合があるので注意して下さいね。
●水分が入ってしまった●
UVレジンは、油性のものと水性のものがありますが、現在販売されているレジン液の9割以上は油性タイプのものです。ですので、UVレジンと水は相性が悪いと思って下さい。
水と油は混ざらない・・ということわざがある通り、水と接していると溶け出したり、硬化しないです。水を入れる作品もありますが、完全に硬化させてから注水しています。
気泡を取り除くために、爪楊枝や竹串を使う場合も注意しましょう。水分を含んでいる場合があります。
UVレジンにも不良品が・・・
もし、原因が前述したもの以外で、質の悪い物に当たってしまったということであれば、気長に照射して使い切ってしまいましょう。面倒ながらも気泡が入らない程度の薄い物や小さい物で何とか使い切れますよ。
ヒートンなどに接着剤として利用してしまうのも手です。
色の濃い作品を作るコツ
レジンは透明感のある作品が出せることが魅力ですよね。それゆえ、そのような作品が多いですが、透明感のない作品(色の濃いもの)を作りたい時もありますよね。
そんな時によく問題になるのが、「レジンが固まらない(硬化しない)」現象です。色の濃い作品を作りたくて固まらなかった時というのは、ある程度の厚みを持って着色レジンを流したときに起こります。ちなみに、粉タイプの着色剤も濃くすると同じ事が起こり得ます。
簡単そうに見えて、この濃いデザインは難易度が高いんです。
表面だけが固まって、中はどろどろになってしまう。その原因は、紫外線(UV)の光が中まで通っていないからです。
つまり・・・・レジンの層を薄くすれば固められるってことです。
ジェルネイルをしたことがある人は分かると思いますが、ジェルネイルは濃い色でも(濃度が濃くても)固まりますよね。これは厚みがなく、層が薄いからです。ジェルネイルはUVレジンと同じ紫外線やLEDで硬化する樹脂の仲間なんですよ。
ですので、色の濃い作品を作る時はジェルネイルをするように、薄く何度もレジン液を塗り、UVランプを当てれば解決します。
試してみて下さいね!!
UVレジンに簡単に色を付けるには、専用の着色剤がとっても便利です☆
詳しくはこちらのページを読んでみて下さいね。
まとめ
レジンが全然硬化しない原因に当てはまるものがあったでしょうか?
UVレジンが全然固まらない・硬化しない原因や解決法をいくつか紹介しましたが、
まとめると、
『紫外線をしっかりUVレジンに当てること』
『相性の悪いものを混ぜないこと』
この2つが大事だということが分かりました。
レジンの性質を知ることが失敗を少なくする方法かも知れませんね。
楽しくレジン作品を作っていきましょう♡