スマホケースを自作・デコる場合、どのようなケースを選んでいますか?
自分が使っている機種のケースはもちろんですが、100円ショップでもスマートフォンのケースが売っています。手芸店や楽天やAmazonでは「ハンドメイド用のケース」が売っていたりします。どんなケースがレジンに使いやすいのでしょうか??
また、UVレジンを使用してオリジナルのiPhoneケースを作成するために、100均で購入したケースではUVレジンを塗って硬化したら、『溶けてしまったり変形した・・・』と言う人もいます。どういったケースの材質のものがUVレジンと相性が良いのでしょうか?
今回はそういった、いくつかの注意や相性の良い素材や材質、また(出来れば安価なもので)おすすめのケースを販売している所などを紹介します。
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レジンで使えるスマホケース選び
自分の使っているスマホに合うサイズのケースを必ず用意しましょう。せっかく自作のオリジナルケースができても、自分のスマホに合わなかったらショックですよね…なるべくUVをまんべんなく通せるよう透明なケースを選んでおくといいですよ!
レジンはプラスチックや金属など、割合何にでも強固にくっつきます。透明なケースは、大抵プラスチックだと思うのでレジンでデコレーションしても大丈夫です。
また、ハードタイプのケースでもソフトタイプのケースでもUVレジンを使って作ることができますよ。
使えないスマホケースに注意!
気を付けなければならないのは、シリコン素材のソフトケースはレジンクラフトには使えません。なので、シリコンのスマホカバーにレジンを塗って固めても、簡単に剥がれてしまうため使えないです。また、PP(ポリプロピレン)素材では無い物を選んで下さい。PPは、レジンがペリッと剥げ落ちます。
シリコンとかPPはレジンが弾いて付きません。付かない性質を利用して型にするくらいですから弾いて当然です。弾かない材質のケースを選びましょう。
レジンに使えないスマホケースの材質・素材
- PP(ポリプロピレン)素材:レジンがペリッと剥げ落ちます。
- PE(ポリエチレン):くっつきません。
- シリコン素材:簡単に剥がれてしまう
- レザー(革):簡単に剥がれてしまう
マニキュアを使うときのスマホカバーに注意!
マニキュアを使ってUVレジンに着色する場合、ケースに塗った時に相性が悪いとマニキュアがはがれてしまう場合があります。プラスチックであれば定着性はあまり良くないです。
剥がれ易いかどうかはスマホカバーの材質によります。マニキュアの溶剤成分(シンナーorアセトン)で溶ける材質で例えば、材質がABS製ならば剥がれにくいです。
同じ樹脂でも違いがあるけど、UVレジンとの相性は良いんだね。
プラスチック・・・可塑性の樹脂全般を指す。
レジン・・・合成樹脂全体をさす言葉
ABS樹脂・・・アクリロニトリル (Acrylonitrile)、ブタジエン (Butadiene)、スチレン (Styrene)共重合合成樹脂。
作り易いおすすめのスマホケース(サイズ・色・材質)
UVレジンでデコレーションする時に使えるスマホケースで一般的なもので、ハードケースとソフトケースは1種類ずつのみです。
- PC(ポリカーボネート):プラスチック素材。固い(ハードケース)
- TPU素材(熱可塑性ポリウレタン):ポリカーボネートに代表されるプラスチックの強度と、シリコン素材の柔軟性というそれぞれの特徴をあわせもつ柔らかい(ソフトケース)
詳しくはこちら↓↓で説明します。
PC(ポリカーボネート):プラスチック素材
スマホケースの代表的な素材がプラスチックです。プラスチックと言ってもいろいろな種類がありますが、最も一般的な素材がポリカーボネート(PC)です。ショップで売られている製品の中でも、種類が最も豊富です。オリジナルの自作スマホケースを作成する場合も安価なので、ポリカーボネート製ケースが広く使われています。
ポリカーボネート製のスマホケースの特徴
- 高い耐衝撃性
- 軽くて薄い
- 加工しやすい
- 安価
- 熱に強い
- 燃えにくい
- 落としたりすると強い衝撃で割れる場合もある
- 耐候性が低い
- 薬品に弱い
ポリカーボネートは衝撃に強い素材です。ガラスのように透明でガラスより圧倒的に軽量ですが、250倍以上の耐衝撃性を持っています。さらに、プラスチックの中では熱にも強く、燃えにくい素材です。スマホを地面に落としてケースを割ってしまったという経験がある人も少なくないと思いますが、ポリカーボネート素材はガラスより耐衝撃性が強いとはいえ、強い衝撃を与えると割れてしまう場合もあります。
このようにポリカーボネートは平均して高い性能を持つ素材ですが、その割には製造コストが安価です。そのためポリカーボネート製のスマホケースは、種類も豊富で比較的安価に購入することができます。
ポリカーボネート素材のスマホケースを長期間使ったことがある人は経験があると思いますが、気づいたらケースが黄色っぽく変色してしまっていた経験はないでしょうか? ポリカーボネートは紫外線や日光に長くさらされ続けると、劣化してしまう(耐候性が低い)というデメリットもあります。また、ケースを強い力で引っ張ると、プラスチックが白化して不透明になってしまいます。ポリカーボネートは薬品耐性があまりよくない素材であり、アルカリ剤や有機溶剤、農薬等の薬品が掛かると劣化してしまいます。
TPU(熱可塑性ポリウレタン)素材
ポリカーボネートに代表されるプラスチックの強度と、シリコン素材の柔軟性というそれぞれの特徴をあわせもつケースです。TPU製のスマホケースは、ポリカーボネートより柔軟性があり、シリコンよりも硬い素材で、プラスチックとシリコンそれぞれのメリットを併せ持ちます。そのため、ポリカーボネート製のスマホケースと同様に、軽くて薄く、着色や装飾も簡単です。
TPU製のスマホケースの特徴
- 軽くて薄い
- 加工しやすい
- 衝撃で破損しにくい
- 傷がつきにくい
- 低い耐熱性
- 薬品に弱い
一定上の温度で柔らかくなり、冷えると固まるので加工のしやすいという特徴もあります。
また、シリコン製のスマホケースほどではありませんが、柔軟性にも優れているので壊れにくく、耐久性も申し分ありません。一方で、スマホを取り出す際にポケットやバッグの袖に引っかかるなんてこともありません。
TPUは熱に弱い素材ですので、ドライヤーやファンヒーターに近づけ過ぎて変形してしまう場合があります。また、除光液やシンナーなどに含まれるケトン類・アセトン類といった薬品に対して弱く、高濃度でこれらの薬品がかかると変色することがあります。
ハンドメイド用のケースが簡単!
透明ケースの背面に溝があり、レジン液が流れ出ない作りになっているiPhone用ケースが売っています。ケースの素材は固いプラスチック素材(ハードケース)と、柔らかいTPU素材(ソフトケース)の2種類があります。
ケースいっぱいにレジンデコができるので、押し花や転写シール、イラストや写真などを封入したりと使い方を様々にアレンジできますね。
デコレーションする素材に合わせてケースを変えてみたり…ケースいっぱいにレジンデコをして、あなただけのオリジナルケースを簡単に作りましょう。