『モールド型にレジンを流して硬化したら、漏れたレジンがそのまま固まってしまった!』
モールド型を使うとレジンを淵にこぼしてしまったりすることがよくありませんか?
レジン作品を作るには、モールドなどの型などを利用してレジン液を流し込んで硬化させて作る場合が多いですよね。
こぼれたまま硬化させてしまうと、レジンがはみ出しちゃったまま固まってしまいます。
また、シリコンの種類によっては剥がれやすい反面、バリができやすいものがあります。この時にモールドから作品を取り外した時に、レジン作品の端が「バリ」となってしまいます。
作品にバリがついたままだと、どんな素敵なデザインの作品でも格好が悪く見栄えが良くない残念な作品になってしまうので、バリは必ず丁寧に処理するようにしましょう。
では、具体的にバリができてしまった時に素敵なレジン作品にするには、どのようにバリを処理すればいいのでしょうか。
今回は、バリ取りの方法や処理の仕方(やすりの種類や使い方)を紹介しますね♪
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バリができてしまった時の処理の仕方
まずは、具体的なバリ取りの方法を説明します。
大きなバリの取り方
バリが大きくはみ出ているのは流石に削る作業が大変です。レジンは、ちょっと温めると柔らかくなる特徴があります。
エンボスヒーターなどで温めて、はさみでチョキチョキしましょう。餃子の耳のようにバリの範囲が広い場合は、ハサミである程度切ることでスムーズにバリ処理ができます。
硬いバリの取り方
ハードタイプのレジン液では、たまに厚みがあって取りにくいバリもあります。バリになった場合、ハサミで切っても硬いので結局どこかが尖ってしまったりバリを取りきれなくなってしまいます。
バリの処理にはヤスリが欠かせませんが、硬いバリは金属製の金ヤスリやネイル用の粗めのファイルで削って取りのぞきます。
しっかりと削りたい場合やかなり大きなバリがある場合は「金ヤスリ」を使うと早く削ることが出来ます。
細かいバリの取り方
範囲の狭いバリの場合は「やすり」でバリを削りとっていき、作品を滑らかにしていきます。四角などの角のある作品の場合、角をやすりがけしないと手を切ることもあるので角のある作品もやすりがけするようにしましょう。
角などは角度を変えて少しずつ丁寧に削っていくことがコツです。
大きな穴ができた時の仕上げ
大きな穴がある場合は、穴にレジン液をつまようじなどで入れて一度、硬化してから削ると良いです。
(色のついている部分は同じ色のレジン液で直すほうが良いです。)
表面は気泡で穴があいたりしていない場合は削る必要はありません。
(気になる場所や直したい場所がある場合はその都度、直します)
エンボスヒーターでモチーフの中の気泡を消しても、剥がしてみると、見えなかった位置に(側面など)気泡で穴があいていたりします。
少し手間はかかりますが、これを直すことで、より綺麗に仕上がると思います。
- 《型からはみ出てしまった部分を取り除きたい!》
- 《微妙な形の修正をしたい!》
- 《表面にもっとつやを出したい!》
- 《表面や側面にできた気泡の穴》
- 《レジン液が流れてできた凹凸》
こんなように用途も様々な為、使用するヤスリは種類も多種多様です。やすりの粗さや、どのような処理に向いているのか等、レジンで使うオススメのヤスリを紹介しますね。
初心者さんやレジン磨きが苦手な方は気が進まないかも知れませんが、レジン作品の仕上げのひと手間で、ぐんと出来上がりが違ってきたりするので頑張って重い腰を上げてみて下さいね・・笑
ヤスリの種類や使い方
ヤスリはサイドの凸凹を整えたり、面取り(角を丸くする)の時にも使用します。
ヤスリにも種類がたくさんあります。
レジンに使えるやすりは、どのようなものを購入したらよいのでしょうか?
今回オススメするのはネイル用のファイルと金ヤスリです。
紙やすりは不便?出番なし?
紙ヤスリでも仕上げはできますが、表面を平らに整える時には平らな板などに固定して使用しなければ綺麗に平らにするのは困難です。
ただ、紙ヤスリしか入らないような、細かい所や狭い場所の仕上げには必要になってくるので、小さい作品や複雑な形の作品を作りたい人は揃えておくと便利です。
紙やすりの場合は、数字が小さい方が目が粗くなりよく削れます。レジンに使用する時は240番くらいの粗め、600番~800番くらいの中目、1000番~1200番くらいの細目の3種類があると便利です。
数字が高くなるほど目が細かくなっていますので、より細かく削って仕上げることができます。
商品自体に#100(ひゃくばん)など記載されていますので、目的によって使い分けましょう。
粗目 | #40〜100 |
中目 | #120〜240 |
細目 | #200〜800 |
極細目 | #1000〜 |
耐水ペーパーヤスリ
使うヤスリは目の細かい耐水ペーパーヤスリを使うといいと思います。
そのままでも、濡らしてでも、どちらでも使用可能です。
濡らして使用すれば、粉が飛び散りにくくなるのが嬉しいですね。
水に浸けても大丈夫な紙ヤスリですので、通常の紙ヤスリより長持ちしますし磨いて粉まみれになっても水ですすいでそのまま磨けます。
どのヤスリを使うにしても相当やすらなければいけないので、指の皮が剥けるかもしれないです。軍手を使ってくださいね。
ネイル用のファイル
多くの人がオススメしているやすりが、ネイル用のやすりです。
角がきれいな形になるようにネイルファイル(180/220)で削ってあげます。
爪の形を整える時に使う爪やすりは、持ちやすく削りやすい上に、削りすぎないので扱いやすいです。
爪やすりと合わせて爪磨きも用意しておくと更にバリの処理が綺麗にできるので、揃えて使っていくのがおすすめです。
ネイル用のファイルは最初から板状になっているので表面の仕上げにとても使いやすくコストパフォーマンスにも優れています。
100均でも手に入りますので、コスパ抜群ですね‼
前述しましたが、ファイルやヤスリには目が荒いものと細かいものがあります。
ネイルファイルは裏表で荒いものと細かいものが別れているものが多いので、紙ヤスリと同じように粗い・中くらい、細かいのと3種類くらい粗さの違うものを何本か用意すると便利です。
100円ショップでもブロック状になっていて4面それぞれ粗さが違うという商品がありますよ。
爪の表面がピカピカになると書いてあるものはレジンの簡単な仕上げにも使うことができるので、オススメです。
金ヤスリ・金属やすり・ガラスやすり
しっかりと削りたい場合やかなり大きなバリがある場合は「金ヤスリ」を使うと早く削ることが出来ます。
この金やすりは、形状によって用途を使い分けましょう。
- 形状(丸)丸面、凹面、小さな穴用
- 形状(半丸)丸面、凹面、大きな穴用
- 形状(三角)鋭い凹面用
- 形状(角)凹面、角面、角溝用
- 形状(平)平面、面取用
100円ショップでも購入できます。平らで粗目と細目なもの、半円や丸型のものなど削る場所の形状に合わせて購入しましょう。
金ヤスリは、なるべく水平にあてて削っていきます。
細かい粉が出ますので、吸い込まないようにマスクや保護メガネ等をして気をつけてくださいね。
ロボットなどの複雑なものは、先が細くなと細かいところまで削れません。金やすりは先端の尖ったものを使って削れるので便利です。
クラフトバッファー
面の粗さが異なるクラフトバッファーでレジン作品を削ってしまうと、レジンはプラスチックなので削り傷ができてしまいます。傷ができた部分にレジン液を薄くのばし硬化させれば傷が消えますが、少々手間になってしまいます。
クラフトバッファーは、3・4面になっており、それぞれ目の粗さが違います。
- 粗いブラックの面で、凸凹を取り除きます。
- やや粗いグレーの面で、表面を滑らかにします。
- ホワイトの面で表面を光らせます。
レジン(透明樹脂)で作った作品の細かなバリ取りに使えます。 レジンのほかにも、ビーズやプラモデル、木工などでも使えるヤスリです。 この商品はブロックタイプで、3面が粗さの違うやすり面となっており、 それぞれの面で研磨することで、 ツルツルとしてなめらかな表面から、 ざらざらとした粗い表面に加工することが可能です。
もちろん、組み合わせて使用することで、より美しい光沢がある面にするなど、 目的に合わせて1つで多機能に使えます。
ルーター(リューター)を使ったバリ取り
レジンの薄いバリ取りはむしろルーター使わない方がいい場合もありますが、バリは根気強くやすりなどで削っていくことが必要ですが、量が多かったりすると時間も掛かり、手も痛くなります。
レジンパーツを作成されている方々の中にはルーターを使われている方も多いです。慣れてきたら購入を考えてもいいかも知れません。ルーター(リューター)は、バリ取りの他にも穴あけが出来るので凄く便利です。
そこまで高いものでもありませんし1つ持っておくと彫刻等も出来て楽しいですね。
先端の部分が回って物を削ったり、穴を開けたりできます♪
穴あけはもちろんですが、一番はバフですね。
ヤスリだと余計なとこまでキズをつけてしまいますが、バフだと細かい面取りがキレイに出来てとても重宝です。
今まで研磨が大変だったレジン作品も、これでとても綺麗で簡単に処理ができるようになります。
バリのヤスリかけと爪磨きの使い方
①バリの部分にやすりがけをし、バリを削りとり作品の形を整えます。
②やすりがけした部分が削れて白くなってしまうので爪磨きを使用して綺麗にしていきます。
爪磨きは爪を磨くのと同じ要領で使用するだけです。
白い粉がでますので、可能であれば水で洗い流しながらがベストです。
この2つの工程を行うだけで、作品の見栄えが劇的に違ってきます。
手間をおしまず行ってみて下さいね。
バリができない様にする対策
バリをやすりで削る作業をしなくても良いように、硬化する前にバリができないようにする事がより良い作品を作る上で重要になってきます。
なによりも、削る手間を省きたいですよね。
バリを作らない工夫を紹介します。
レジン液を入れすぎない
モールドや型にレジン液を流し込んだ時に、入れすぎないことがコツです。
レジン液を入れすぎることにより、液が溢れてバリに繋がるのでレジン液の入れすぎに注意しましょう。
だからと言って少なすぎるのはもってのほかです。レジンはモールドの高さきっかりか表面張力で膨らむくらい入れるようにしましょう。
淵にこぼしてしまったレジン液は拭き取る
レジンクリーナーなどで、余計なレジンは拭き取りましょう。
気泡を潰す時は丁寧に
爪楊枝などで気泡を潰す際に混ぜるように爪楊枝を動かしてしまうとモールドの淵にレジン液がついてしまいます。気泡を潰す時は上から刺すようにしていきましょう。
エンボスヒーターでモチーフの中の気泡を消しても、剥がしてみると、見えなかった位置に(側面など)気泡で穴があいていたりします。
少し手間はかかりますが、これを直すことで、より綺麗に仕上がると思います。
まとめ
一つにヤスリと言っても、様々です。作品によって選び使い分けましょう。
レジンは柔らかいので女性の力でも簡単に削れます。
バリを作らないようにし、もし出来てしまった場合は、丁寧に処理しましょう。この一手間でレジン作品の見栄えが大きく変わってきます。
複雑な形状の型を使うとレジンを流して固まった後、まわりがバリで尖っていますよね。そのままだと危険なので、きちんとバリ取りをしましょう。
ツルツルのレジンアクセサリーを作って下さいね(^^)