レジンと言ってもたくさんの種類がある・・?
実は、いろんな名前のレジンが売られていますが、素材としては「エポキシ樹脂」を使ったレジンなんです。ただしゃれた商品名をつけているだけ・・・なんです。
商品名のクリスタルレジン・デブコンや2液性レジン・2液硬化のエポキシ樹脂と呼ばれています。
ここでは、【エポキシレジン】として説明していきますね。
作りたい作品によっては、その作品に合ったレジンを選ぶことでコスパも良くなるし、仕上がりも綺麗にできますよ。
失敗も少なくなって、トラブルも防げます。
今回はそのUVレジン液とエポキシレジンとの違いと共通点について紹介しますね!!
レジン液の種類
メーカーによって、また商品によって品質がピンキリで、値段=品質と考えても良い位、品質が違います。
アクセサリー作りに使われている透明なレジンは、主に『UVレジン』と『エポキシレジン』の2種類になります。
2種類の液体を混ぜて使う「2液レジン」と、1つの液体だけで固めることができる「UVレジン」があります。
UVレジンとエポキシレジンとの違い
大きな違いとしては【硬化の仕方の違い】になります。
エポキシレジンは2つの液体(2液混合タイプ)を混ぜ合わせることで固まります。 対して、UVレジンは紫外線(UV)を当てることで固まる 「紫外線硬化タイプ」 のレジンです。
この硬化のさせかたの違いにより、硬化時間が違ってきます。エポキシレジンは硬化に24時間ほどかかりますが、UVレジンは5分ほどで固まります。ですので、作業はUVレジンの方が簡単です。
また、UVレジンは紫外線が届く範囲でしか硬化しない(薄くしか固められません)ので、立体的なデザインを作るには不向きです。
他にも違いがあるので、説明しますね。
●粘度が違う●
UVレジンに比べて、エポキシレジンは粘度が高く(気泡が抜けにくい)多少の濁りがあります。気泡が入りやすいです。
●刺激臭が違う●
UVレジンのほうが刺激臭が少ないです。
●入手のし易さ・価格が違う●
UVレジンは100均にも売ってます。エポキシレジンは、UVレジンより大量に安く買えることが魅力です。沢山作らないならUVレジンは経済的ですが、量産するならエポキシレジンの方が安いです。ただ、百円ショップでは売っていないことなど、初心者にはハードルが高めです。
特徴をまとめると以下のようになります。
エポキシレジン
エポキシレジンは、2液式なので、必要量を測って混合させなければなりません。
混合比を間違えたり、混ぜ方が悪いと、硬化不良で固まらないこともあります。
しかし、大きいものや厚みのあるものを作る時に優れています。
- 使う都度混合するので無駄が出る
- 混合比ミスや撹拌不足で硬化不良
- 硬化に時間が掛かる(一晩~数日)
UVレジン
UVレジンのメリットは1液式なので、液をそのままミール皿等に入れるなどして、硬化させれば使えます。混ぜないので、気泡も出来にくく、作業が簡単。
- 色剤の使い方で硬化不良を起こす
- 紫外線透過する型である必要がある
- 外側から硬化していくので
- 内部の硬化不良が発見しにくい
- UVランプを使用すると硬化時間を短縮できる。
- 皮膚の弱い方は注意。(アレルギーの可能性)
- 火気厳禁。(第四類第3石油類)
UVレジン液はその性質上、紫外線が届かないと固まらないため、厚く固めることができないので、作るものは薄いものに限定されます。
エポキシレジンとUVレジンの共通点
エポキシレジンとUVレジンは、同じ合成樹脂の仲間なので共通点もありますよ。
●黄変・経年劣化・強度●
樹脂は、変色がつきもの・・です。メーカーによってかなり違うみたいです。
レジン液は封を開けていない状態でも劣化します。劣化すると、硬化不良を起こしたり、粘度が高くなったりします。買ってから半年以内に使うようにした方が良いです。
また、硬化させた後でも紫外線や熱の影響で劣化していきます。
できたては透明でも、時間とともに黄色く変化してしまいます。(黄変といいます)
安いレジン液だと黄変しやすいようです。
完成品はなるべく光の当たらない、温度の低い場所に保管しましょう。
UVレジンは透明度も高く、エポキシレジンと同じくらいの硬度があるように感じます。
●仕上がりの良さ・透明度●
個人差があり、作品にもよるので、作り手にもよります。UVレジンは、混合の手間が省け・急速硬化が魅力的です。エポキシレジンも質が高いものは、仕上がりが美しいです。2つのレジンを比べますと、透明度はほぼ同じですが、エポキシレジンの方がきれいです。
透明度を重視したい人は、デブコンを愛用している人が多いようです。透明度バツグンで、黄変も気泡残りも見受けられないようです。
●水が弱点●
レジンは水気に弱いです。水と接していると溶け出してしまうことがあります。
ですので、水分を含んだ食品などを封入するのには向きません。
食品をレジンに閉じ込めると、レジンの中で腐ったり、カビがはえたりします。
一時的に使用するなら良いのですが、作って、使って、すぐに捨てる、くらいでなければ、食品を封入するのはやめた方がいいです。
UVレジンとエポキシレジンの使い分け
総合しますと、簡単にちょっとしたアクセサリーなどを透明なレジンで作りたい人はUVレジンを、立体的な造形や、きれいな色に着色したり、他の素材をいろいろと入れて固めたり、より高いレベルの作品づくりや、創意工夫をしたい人はエポキシレジンを選ぶといいですよ。
薄く固めるだけの創作ならUVレジン、厚みのある立体的なデザインの創作をする場合は、エポキシレジンを使用しましょう。
UVレジンにくらべますと、エポキシレジンの方が応用範囲が広いので、より高いレベルの創作ができます。最近人気のUVレジンは早い時間で仕上りますが、エポキシレジンより取扱いに注意が必要のようです。
早く仕上げたい気持ちもありますが、いくつもの層を何日もかけて硬化させ、仕上げていくのも楽しみの一つですよ☆
まとめ
UVレジン液とエポキシレジンとの違いと共通点を紹介しました。
どちらのレジンもメリット・デメリットがあるので、色々な作品にチャレンジしてみましょう。