【自宅で作ったUVレジン作品が溶けている・・・!!】
【レジン出来ているアクセを買ったら後に溶けた!】
えっ?そんなことってあるの??と、
考えられない現象だと思います。
しかし、よくある話のようです。
レジン=樹脂=プラスチック
ですので、環境によって溶ける可能性は充分にあります。
ただ安心して欲しいのは、通常の着用している分には溶けないってことです。
UVレジンが硬化後に、
溶けるといっても、人により感じ方は様々です。
例えば、
アイスクリームが温度によって、溶けたような”全体的に溶けた”場合と
“表面だけが溶けたようなべたつき”や
中身が溶けて空洞化した場合など
このように、「溶ける」という症状は色々です。
ですので、症状により原因は違います。
今回は、UVレジン硬化後の“全体的に溶けた”原因について紹介していきます。
UVレジンは高温で溶ける?
通常は「融けない」です。
しかし、UVレジンは樹脂で出来ています。
樹脂(プラスチック)には、熱可塑性(熱で融ける)と熱硬化性(熱で硬くなる)の2種類があります。
UVレジンは後者です。
ですので、温度が高くなると溶けてしまいます。
ちなみに、卵は熱硬化性です🐣
レジンにも耐熱温度がある
UVレジンの硬化後の耐熱温度は約70~80℃です。
これを越えると素材自体が柔らかくなります。
めったにないと思いますが、約70~80℃以上で高温の場所へは置かないようにしましょう。
硬化後のレジンが溶けた・・その原因
上記では、レジンの性質を説明しました。
溶ける原因や環境について
考えられるの以下のようにいくつかあります。
このような原因や環境に当てはまった場合は、溶けてしまってもしょうがないです。
“全体的に溶けた”場合の原因とは?
内部が未硬化だった
濃い着色で、一度に大量のレジンを硬化すると、表面は固まっているけれど、内部はぶよぶよの未硬化という状態になってしまいます。
この状態ならば、何かの拍子に中の未硬化レジンが漏れ出し、溶けているかのように見えるということはあると思います。
硬化不良気味のものをコーティングで抑えてあった
硬化不良気味だったのをコーティングで抑えてあったのかも知れません。
コーティング素材が不適合
完全硬化していても、コーティング素材が不適合だったかも知れません。
別メーカーのレジンを混ぜていた
UVレジンは化学物質ですので、お互いの成分によって、ゆっくりと変質する可能性があります。
その変質により溶けた・・ということが考えられます。
ですので、別のメーカーのレジン液は混ぜないようにしましょう。
なお、混ぜてもOKなレジン液もありますので、仕様上の注意をよく読んで正しく使用しましょう(^.^)
例えば、パジコさんの太陽の雫のハードタイプとソフトタイプ同士は混ぜても大丈夫です。
(混ぜて硬さを調整できる特徴があるレジンです。)
同じように、カラーレジンなどを使用する場合も、必ず同じメーカー同士で混ぜるようにしましょう。
高温で保存していた
レジンの耐熱温度を越えていた場合も溶ける要素です。
また、レジン液によっては(品質の悪い)、高温に弱く、溶けだすものもあるとのことです。
夏を越した場合、高温になった可能性があります。
特に、空気がなく(あるいは少なく)温度の高い状態にさらされていると、容器の中でゲル化したり、粘度が高くなってきたりします。
そのため、直射日光が当たる場所などの保管は避けてください。
熱と作成後長時間たったので、中の可塑剤(硬化前樹脂を柔らかくしている薬品)か何かが しみ出て来て溶けることもあります。
中身が空洞の場合
今回表面だけ固まり、中が固まらないと言う現象がおこってしまったんです!
裏面から紫外線を当てていたせいかな。と思い、シリコンモールドを裏返しUVランプにあてたが、固まらず。
シリコンモールドから外してランプ表面から6分ランプをあてたが、真ん中の部分だけ硬化しなかったんです。
「これは、これで素敵な作品ですね」
「私だったら、中に水が入っているように雰囲気で使っちゃいます」
など硬化不良を起こした作品をそのまま使用しようと思っている方がいる事。
それは販売したり、自分で使用するのは危険です。
どうして危険かというと、中央部分が液体状態ということは、真ん中が柔らかい状態なのです。
完全に硬化しているわけではないので、割れてしまったり、空洞ができ、液体が中から出てきてしまうことがあります。
これがもし、商品として販売してしまったら、クレームにつながってしまいます。
レジンは、きちんと硬化して初めて作品、商品になります。
硬化不良を起こしているものを販売したりしてはいけませんよ!
まとめ
まずは、信頼できるレジン液を選ぶことが何よりも重要です。
特に、販売を考えている方は、ご注意くださいね。