『レジン作品が気づかない内に黄色に変色してしまった!なんで?どうして?』
『レジン作品を作ってみたけど、時間経過でレジンの表面が黄色く黄ばんで(※黄変と言います)しまったんだけど、仕上げでなんとか出来るかな?』
『レジンの指輪を持ってたけど、時間が経つと飴色に変色してショック・・・』
こんなお悩みの方はいますか?
レジンといえば、透明感が作り出せることが魅力の一つです。
そんなせっかく作ったレジン作品が変色したら悲しいですよね(~_~;)
このレジン作品の”黄変“する原因や解決法はあるのでしょうか?
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変色・黄変する原因
レジンは空気中に含まれる酸素や紫外線、熱など様々な要因によって少しずつ劣化していきます。
レジンが劣化すると黄色っぽく変色してしまいます。
変色・黄変する原因は様々ですが、多くはこのような4つの原因が考えられます。
- 質の低いレジンを使っている
- 経年劣化したレジンを使った
- 相性の悪い着色剤・パーツを利用した
- 紫外線に当て続けた
詳しく説明していきますね。
質の低いレジンは黄変しやすい
どのレジン液でも基本的には黄ばみます。レジンは樹脂なので、逃れられない性なのです。
ですが、もちろん、安いよりは高いレジン液のほうが比較的劣化はしにくくはあります。100均やダイソーのレジン液を使用している場合、このような変色が起きやすいとされています。安価に作ることが出来るのがレジンの魅力ですが、『レジン液だけは妥協すべきでない』と言われています。
レジン液を変えるだけで、頻度の高い作品の失敗(ベタつきや黄変)の問題はほとんど解決してしまうからです。レジン作品にベタつきや黄変が出た時は、仕上げでなんとかしようとするのではなく、まず最初に【自分が使用したレジン液の質】を疑う事が大切です。
高価格帯のレジン液は「1000円~2500円位」ですが、この当たりのレジン液を使用すると、『表面の仕上がり・黄変の出にくさ』が段違いで違うということに気づくはずです。
質の高いレジン液の中でも、特に黄変しにくいレジン液があります。それは、このページの後半で紹介しています。
経年劣化したレジン
レジン液も経年劣化するもの。経年劣化したレジン液を使用すると、もともと劣化しているので劣化していない新鮮なレジン液に比べたら劣化が目に見えてわかるまでの時間が早くなるのも当然のことなのです。
買ったばかりのレジン液が黄変してしまった場合の原因は「鮮度」によるものが多いです。
それにより黄変してしまうことが考えられます。
例えば、インターネット上で、有名メーカーなのに大幅に値下げして販売されているレジン液がこれにあたる場合があります。
有名メーカーなのに通常より大幅に安くなっている理由は製造されてから日が経っている古いものが多いそうです。
スーパーなどで、獲れたのお刺身が時間が経って鮮度が落ちた為に値下げされているのと全く同じことがレジン液でもされているという訳です。
定価より激安になっているレジン液は注意しましょう。
相性の悪い着色剤・パーツを利用した
安いレジン液だからかすぐレジン作品が黄ばんでしまうのか・・
どんなレジンを使い、どんな材料を使っているかは制作者にしか分からない事です。
そして、レジンと相性の悪い素材を組み合わせて作っていれば黄変は早く起こります。
封入した物によってもレジン作品を黄変させてしまっている可能性があります。
とくに食べ物は要注意。キャンディやドライフルーツなどの食品は多少なりとも水分が入っています。
レジンで閉じ込めたからといって凍らせたわけではありませんのでこの水分によって腐りカビが発生し変色してしまうのです。
変色だけでなく衛生的にもカビはよくないので、可愛いからと言ってレジンに食品を封入するのはやめましょう。
食品以外にも水分を含むものは腐ったりカビたりしますので同じだと言えます。
レジンは物質なので、相性の悪い着色剤を使用しても変質します。
レジンで使える着色剤については、このまとめページを読んでみて下さいね。
紫外線に当て続けた
UVライトに当てすぎると黄色っぽく変色してくることがあります。
100均レジンは黄変が激しいと何人ものレジン作家の方が仰っています。
ですので当てすぎが品質の劣化に繋がるのは事実です。
紫外線は劣化するだけでなく変色をする原因にもなりますので、外に持ち歩くレジン作品や室内でも日当たりの良い場所に置いてあるレジン作品は黄変しやすいと言えます。
紫外線などは良くないので、出来るだけ直射には当てないほうが良いでしょう。
レジンはどれくらいの期間で黄変する?
レジン作品の黄変は、レジン液の質(メーカー、製造されてからの経年劣化)
紫外線をどれくらい浴びたか、どういう加工をしたかにより差が激しいです。
ですので、一概に何年くらいでとは言えないです。
日がよく当たる窓際に置いてたら、1ヶ月足らずで黄変しますし、何年も持たない場合も多いです。
“黄変に伴って”強度は落ちる?
そう簡単には劣化して強度が減るということはありません。
もちろん、変化はゼロではありませんが 1年10年の単位では問題ありません。
“黄変による”強度の変化はしません。
黄変を防止するには?
レジンの劣化を防ぐには紫外線を防ぐためにUVカット成分が入ったニスを塗ったりアクリルケースに入れて保管するなどの対策があります。
しかし、ピアスなどのアクセサリーの場合この対策は難しいと思います。
室内に保管していても、蛍光灯などの室内灯も微量の紫外線を放っているので黄変の原因とも言えるかもしれません。
その他にも酸化が原因だとも考えられています。こうなると何をしてもレジン作品の黄変が防げないように聞こえてしまいますが、仕上げに一手間かけるだけで黄変を防ぐことができます。
レジンの黄変対策と光沢用に、UVカットスプレー
遅かれ早かれ結局はそのままの状態ですと劣化してしまいます。結局、レジン液にこだわっても限界があります。そこで、コーティングでひと手間かけると効果があります。
紫外線を防止することで黄変が軽減できます。
UVカットスプレーの使い方
2回塗りで完璧な仕上げになります。ポイントは、 塗り面にたっぷりと吹き付けて表面を濡らすぐらいに均一な面で仕上げるとピカピカになります。
離して吹き付けると霧状になり表面性状にブツブツと気泡が入り込むようになってしまいます。近距離で一気に吹き付けてた方がいいです。使いやすいので初心者にもオススメです★フィギュアなどの劣化も防げるので広範囲で活躍出来ますよ。UVカットするので、色あせにも有効です。
間違っても、レジン作品に普通の肌に塗る日焼け止めを薄く塗ったりするのはやめましょう・・笑
レジン作品は、一生懸命作ったことで愛着がわくと思います。
しかし、市販の肌に塗るような日焼け止めでは、べたつくし、透明度が失われた上、ほとんど意味が無いと思います。化粧品は半日程度で落とすことを前提として作られていますから、代わりにはならないです。
これで黄変しても大丈夫?対策法
一番友好的な対策は透明の部分を少なくするという事になります。着色された部分は劣化して黄色っぽくなってもそこまで目立ちません。
ですから、なるべく透明部分を少なくする事がレジンの劣化を防ぐポイントです。
そもそも黄変することを想定して、作品を作ってしまえば気になりません・・笑
太陽によって作品が黄変する場合は、あらかじめイエロー系の色合いに着色すると大して気にならないという話も聞いたことがあります。
黄色味のあるレジン作品は、レトロな世界感がでたりします。
黄変してしまったら・・元には戻らない
レジンの変色は或る意味「レジンの宿命」というか避けられない事だったりします。
それが顕著になるのが遅いか早いかの問題です。
一度劣化した物は元には戻らない物と考えた方がいいかもです。
黄変しにくいレジン液
黄変を防止する・対策の一番は、レジン液を変更することがまず大切です。
実は、レジン液でもあまり黄ばまないUVレジン液メーカーがあったりします。メーカーによってもレジン液の黄変の仕方に違いがあるようですが、黄変しにくいレジン液を紹介しますね。
清原のレジン液
多くのレジン作家の方がこのレジン液に落ち着くと言っても過言ではないくらい、多くの方に愛されているレジン液になります。
質の高いレジン液で、黄変しにくいレジン液としての特徴もあります。
パジコ「星の雫」
このパジコの「星の雫」のレジン液の一番の特徴としては、UVライト、LEDライトどちらでも硬化することです(ハイブリッド硬化)
LEDライトでもUVライトでも硬化する進化版の1液性レジンとなります。
また、LEDで硬化させるとUVライトより時短になります。時短は、通常のUVレジン液より硬化速度が早いです。とても早く硬化するので作業がスピーディになります。
硬化目安時間 30秒〜90秒です。紫外線を当て続けないために黄変することも防げます。
黄変は、これまでのUVレジンに見られた経年劣化による黄変はなく、いつまでもきれいな透明感を維持します。
http://xn--uv-ei4axijb.com/post-715
照射に関するポイント
この星の雫にLEDライトを使用する場合は、LEDの波長「405nm」または「365nm」のいずれかの波長が必要となります。
通常のUVライトでも硬化しますが、専用ライトは「UV-LEDスマートライト」です。この2つの波長を搭載しているので安心して使用できます。
まとめ
質のいいレジン液を使うこと、正しい作品の作り方をすることが「黄変」を防ぐ対策となりますよ。ぜひ、透明感のあるレジン作品を作ってみて下さいね。
レジンは、紫外線の影響で黄変したり、時間の経過で酸化して退色しやすい性質を持っています。その事を理解した上で制作しましょう。
完璧に黄変からレジン作品を守ることはなかなか難しいですが、ちょっとした工夫でお気に入りのレジン作品を守ることができるので、是非参考にしてみて下さい。