レジンに写真を使いたい場合、そのままでは滲んでしまいます。
好きな絵柄の紙や布を封入できると、レジンアクセサリー作品の幅が広がりますよね☆
紙や布を何もせずに(コーティングしないと)そのままレジンに入れてしまい、
「にじんでしまって失敗した」
こんな経験はないですか?
和紙や布、マスキングテープなどをレジンに封入したいのに、滲んでしまっては困りますね。
作品によっては、レジン液が染み込み、
色が暗くなってしまったり変色したりするだけでなく、
色が透けて模様だけになってしまったり、背景が透けてしまうなどの「紙染み」を起こします。
この「紙染み」対策としては、マニキュアのトップコートや防水スプレーを利用するなど色々な方法があります。
その中で、レジンを愛用している人達には、仕上がりの発色が良い「ジェルメディウム」が人気です。
このジェルメディウムを使い、ちょっとした「ひと手間」を加えるだけで、封入できるアイテムがぐんと広がります。
写真など世界に一つだけのもの、オリジナル作品を作りたい方に、オススメのアイテムです☆
今回は、レジンの紙や布のにじみ対策や背景用紙のコーティングとして、ジェルメディウムを使った紙染み対策の方法をご紹介しますね♪
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ジェルメディウムとは?
ジェルメディウムの本来の用途は、アクリル絵の具に混ぜて硬さとツヤを出し、油絵のように重厚に仕上げる定着剤といわれるもののひとつです。
アクリル絵の具に混ぜるとつやを出したり、盛り上げてくれるクリーム状のもので、コラージュの際の接着などにも使えます。
使う段階では、木工ボンドを滑らかにしたような光沢のある白色ですが、乾くと透明になります。
ジェルメディウムは水性画材でシンナーを含まないので、マニキュアのトップコートみたいに臭いがないです。
ですので、強い臭いが苦手な方にもオススメです。
ジェルメディウムの効果をまとめると次のようになります。
- クリーム状のメディウムは、乾くと透明になります。
- 強い光沢と接着力があります。
- レジンに使う場合は封入する紙などにあらかじめ塗ることでレジン液の浸透(にじみ・しみ)ふせぎます。
ジェルメディウムの種類・容量
ジェルメディウムにも、種類があります。用途によって使い分けましょう。
種類は5種類あります。
- 「ノーマルタイプ」
- 「ヘビータイプ」
- 「マットタイプ」
- 「スーパーヘビータイプ」
- 「スーパーヘビーマットタイプ」
また、ケースや入れ物もボトルタイプやチューブタイプの形状のものと色々あります。
容量も300ml~40mlまであります。
自分が使い易いものを選びましょう。
入手法・価格
定価はレギュラーサイズ50mlで380円+税です。
大きいサイズだと大体1800円くらいです。
ちなみにamazonや楽天などのネットショップでは、手芸店より商品自体は割安ですが、送料がかかるかどうかで変わってくると思います。
ホームセンターや画材屋さん、ネットショップで購入することができます。
大は小を兼ねると思いますが、小さいサイズでも十分持つので、量で迷ったら少なめのタイプを購入しましょう。
ジェルメディウムの使い分け方
マスキングテープで表面がツルツルしたものであればジェルメディウムは必要ないと思います。
シールなどは断面からレジン液が染みてしまいますので、ジェルメディウムなどのコーティング必要です。
紙の背景はコーティングすると発色が保てます。
コーティングした紙はレジンに入れると紙そのままの発色で固まります。
切ったまま入れると水に濡れた時のような滲んだ色合いになって、素材と色によっては透けたりシミのようになります。
紙のコーティング方法が増えれば紙袋や包装紙もいい材料になりますよ。
背景の色をしっかり出して、はっきりした作品を作りたい場合は背景をきちんとコーティングしましょう。
透明感のある背景に手前のパーツを目立たせたい場合は、背景の紙にそのままレジン液をしみこませるなどアレンジできます。
他にもきっと色々なやり方があると思うので探してみるといいかもしれません。
作品により併用するのがコツ
ジェッソ + ジェルメディウム
ジェッソとジェルメディウムを併用して使うと紙へのレジン液の染み込みをさらに防いでくれます。
●ジェッソ●
画材メーカーのリキテックスが取り扱っている商品で、主にアクリル絵の具などの発色をよくするための地塗り剤になります。ミール皿に下地として塗り、その上にジェルメディウムを塗った紙を入れ、上からジェルメディウムを流し乾燥させます。
透明フィルム + ジェルメディウム
広い面積のものは、透明フィルム+ジェルメディウムがおすすめです。
狭い面積のものであれば「ジェルメディウム」だけでも大丈夫ですが、
面積が3センチ以上や、特ににじみやすい素材(和紙・布など)になってくると、「透明フィルム」を使用した方が、より確実に素材をコーティングできます。
これで、レジン液からのコーティングは完成♪
あとは、いつも通りにレジン液に素材を封入してお楽しみ下さい(*^-^*)
ジェルメディウムの使い方
封入する紙などをコーティングする使い方
ジェルメディウムは、基本的に封入したい紙にあらかじめ塗っておきます。
通常は、紙や布などの素材の上に「ジェルメディウム」を2、3度重ね塗りし、しっかりと乾燥させた後にレジン液を注ぐことで素材をコーティングできます。
紙に筆で塗り、乾かしてメディウムを数㎜残して余分を切り、レジンの中に入れます。
ジェルメディウムのふちは全く見えなくなります。
端の部分など隙間のある部分はそこからレジンの油分が染みてしまう場合があるので、ジェルメディウムと透明フィルムでコーティングした後、さらに「UVレジン」で淵部分だけでも、あらかじめコーティングしてから、レジン液の中に封入すると、より確実に「にじみ対策」が出来ます。
端の部分など隙間のできてしまう箇所は特に念入りに塗った方が良いです。
場合によっては髪の毛1本分くらい外にはみ出してジェルメディウムを塗った方がいいのかも知れません。
ミール皿へのジェルメディウムの使い方
UVレジンでミール皿の背景が透けるのを防ぐには、ジェッソとジェルメディウムで解決するかと思います。
- ミール皿にジェッソを塗ります。
(しっかり乾燥させます)ムラにならないよう重ね塗りします。 - 背景の紙にあらかじめジェルメディウム
を塗ります。(しっかり乾燥させます) - ミール皿に背景の紙をボンドで貼ります。
(しっかり乾燥させます) - 背景がきちんと乾燥したら更にジェルメディウムを塗ります。
重ね塗りすると良いです。(しっかり乾燥させます) - 乾燥したらパーツを入れレジン液を流し、UVライトにあてて固めます。
塗った直後は白いですが、乾くと透明になるのでご安心を♪
筆やパレットを使用された場合は、
乾燥後は固まりますので、お早めに洗浄して下さいね(^_-)-☆
透明フィルムの使い方
- 素材の両面を「透明フィルム」ではさむ。
- 淵部分を「ジェルメデゥム」を2,3度重ね塗りして乾燥させる。
(塗り残しに注意して、しっかりコーティング!) - UVレジン液を全体に薄く塗り、すぐにUVランプで硬化(数回繰り返す)
(レジン液塗り→硬化は、すばやく作業するのがオススメです♪)
ジェッソとジェルメディウムで紙染み防止のやり方
●用意する物●レジン液、ミール皿、ジェッソ、ジェルメディウム、筆、背景にしたい紙、好みのパーツ(なくても大丈夫です)
①ミール皿に筆でジェッソを塗り乾燥させます。薄塗りなら2時間くらいの乾燥でも大丈夫です。できればムラになりやすいので重ね塗りをし、平らになるようにしましょう。
②背景にしたい紙に筆でジェルメディウムを塗り、しっかり乾燥させます。
③②がしっかり乾いたら裏に、ボンドかノリをつけ、①のミール皿に貼り付け乾燥させます。
④③がしっかり乾燥したら上からジェルメディウムを塗り、コーティングしていきます。乾くと透明になるので、透明になるまで待ちましょう。重ね塗りした方が、より紙染みを防止できす。
⑤パーツを入れたい場合は、パーツを並べてレジン液を流し一度硬化させます。硬化したら再度、上からレジン液を重ねて塗り硬化させたら完成です。パーツを入れない場合は、レジン液を流し込み、硬化させれば完成になります。
ジェルメディウムは、どのくらいの乾燥時間が必要?
大体1時間~半日で乾き、完全に乾くのは72時間くらいみたいです。
かなり乾かしたつもりでも、厚塗りしすぎると、自分で思っていたより白く残ってしまいます。
また、厚塗りすると乾くのに時間がかかる上換気も必要なので手間がかかります。
まとめ
いかがでしたか?
ジェルメディウムは、接着剤やのりとしても使えますし、コーティングとしても使えるので重宝できます。
ぜひいろんな素材をレジン液に封入して、素敵なレジン作品を作ってみて下さいね(*^-^*)