- どうしても硬化後に表面や側面にしわくちゃになったような跡がつく・・
- フチがシワシワになった・・・
- 表面にしわのようなものが・・・
シリコンのモールドを使ったり、型枠を使っても出来ます。
この「シワ」は、何が原因なのでしょうか?
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レジン作品の表面に【シワ】が出来る原因とは?
硬化後のレジンの表面にシワがよるのは、硬化によるレジンの収縮が起きているからです。
レジンは、硬化するときに縮んでしまいます。この収縮が起こるため、レジンが反り返ったりしてしまってツルンとした仕上がりにならなかったりします。
このレジンの収縮や縮みについてはこちらのページに書いていますので、まず先に読んでみて下さいね。
モールド型が原因でシワが出来る
UVレジンは硬化時に熱が出ます。この硬化熱による変形は、シリコーン型にUVレジンを詰めた場合、シリコーン型は柔らかく伸びるのでUVレジンが熱で膨張すると型も伸びます。
硬化が進みレジンの熱が冷めるとレジンは元の容量の大きさに戻ります。型が一度伸びたところにレジンが冷めて小さくなるので隙間ができ、シワの様な筋が出来てしまいます。
尚、この現象はレジンを多く使う大きな型などに起こるものです。
しわが出来るとはこのような現象でもありえます。
一度に大量にレジンを盛るとシワができる
一度に厚くレジンを盛ってしまうと、シワがよることが多いです。一度に多めの量をもってしまうと、奥の方に紫外線が届かないので、(先に表面が硬化して差ができるので)シワがよりやすいです。
シワができない用にする対策法
レジン液は少量ずつ硬化させよう
レジンにシワがよるのは、硬化収縮が起きているからなのですが、レジンは固まる時に少なからず縮みます。
なので、少量ずつ確実に硬化させた方がシワができにくいんですよ。
分けて硬化させたことがシワの原因ではありません。これは逆です。むしろもっと回数をわけた方がシワ予防になります。
ゆっくり均一に紫外線に当てよう!
均一にUVライトに当てなかったり、照射距離が近いと強力に1点集中してしまう為に差ができ、偏って収縮するのでシワが出来ます。
収縮を少なくしてシワを防止するには、UVライトが作品にライトが均一に当たるように、時間をかけて作りましょう。
LEDライトを当てるとシワが出来やすい?
LEDライトで硬化するレジンは、その硬化の早さから収縮率が高くなり、シワが出来る場合があります。UVライトで硬化するほうがシワは出来にくいです。
また、9wのUVライトは、光源(電球の本数が少ない)ので、均一に紫外線を当てることが難しいです。
できれば、36WのUVライトで硬化させるのがおすすめです。
クリスタルレジンやデブコンなどを使用する
2液混合型レジンではシワ等は、一切できません。
ですが、UVレジンに比べて早くシリコンモールドを傷めます。
しわが出来ないのであればUVレジンが私はお勧めです。
型(モールド型)を温める
用意した型を温めます。レジンと型の温度に違いがあるとレジンにしわしわっとした膜が出てきてしまいます。要は予め型もUVレジンも同じ様な温度(高温)の状態にしておけば、UVレジンが熱膨張しても同じ温度で伸び、同じ様な速度で温度も下がります。
しわが出来ないという原理です。型を温めて!っという事です!
ここで大活躍するのがエンボスヒーターか代用品としてドライヤーです。
エンボスヒーターとはドライヤーほど風が強くなく、温度がすぐに高温になり、
とっても優れもので、気泡も消してくれます。2000円程度で購入できます。
とても熱くなるので火傷には十分気をつけてくださいね。
●やり方●
まず、UVレジンを型に流し込み、エンボスヒーターの弱風で10秒ほど、温めます。
中に入っている気泡が浮いてくるのでレジンを足して、再度15秒位温めます。ドライヤーの場合は2分~5分程度当てましょう。
※30秒以上は温めないで下さい。(モールド型の耐熱を超えてしまいます。)
※エンボスヒーターによっては、弱風の切り替えがない物があるので、購入する際は切り替えができるものが便利です。
※気泡は、出来るだけ潰しておきましょう。気泡が多い場合はしわができます。
※この時、周りや置いている机等もとても熱くなるので木や耐熱の土台の上で温めを行って下さいね。
※型自体も熱くなり持てませんので木や耐熱のプレートなどに型をのせてから温めそのプレートごとUVランプに運ぶようにします。
大きな型の場合はラップをすると更にシワができにくい!
大きな型はラップで蓋を、中〜小くらいのものからはラップ等なしで温めた温度が冷えない内に硬化できます。大きな型でなくても温度が温めの低い場合はラップをして蓋をした方がしわはできにくいです。
大きな型はポリラップをポリラップは数回折り曲げてパーツに蓋をします。もしくは100円均一で売っているシリコンラップで平の方がレジンにつく方にして下さい。
※(ダイオキシンゼロなど記載しているラップ)サランラップではだめです。
※ポリラップは耐熱110℃まででそれ以上の温度では溶けてしまいますのでそれ以上温度にはならない様にしてください。
おすすめのエンボスヒーター
収縮率の低いレジン液を使おう!
UVレジンは顕著に、ハードタイプの中でも、この収縮率が大きい液があるようです。
レジンプロとクラフトアレンジとLutyの2種類は、反りが少ないです。
安いレジン液の方が収縮が少ないようです。安いレジン液は臭いが強かったり安全性に疑問があったりするので、ここらへんは悩むところですね。
シリコンモールドを使う時のコツ
レジンは硬化すると縮むので、レジンを入れるときに、まん中が型の淵よりちょっと盛り上がるくらいに入れると、完成したときにおおむね平らになります。
どうしてもだめならやすりで削って、削り痕がついてしまった面にUVレジンを筆などで薄く塗ればリカバリーできます。
シリコンモールドの作品で失敗を少なくしたい方は、収縮率の低いレジン液を選ぶと良いですよ。
シワが出来てしまったら・・対処法や改善の仕方
もしも、シワシワができたらどうやって処理したらいいでしょうか?
対処方法は、以下の3通りあります。
- もう一回上からレジンを塗って硬化する
- 削り取って磨く
- 平らになるまでやすりで削り、もう一回上からレジンを塗って硬化する
簡単なシワの直し方
シワのよってしまったレジン表面全体に、筆で薄くコーティングするようにレジンを塗って硬化させてみてください。
仕上げ時にうまくいかなかったら、盛りすぎに注意しながらもう一層重ねてみましょう。シワがよってしまっても、表面に薄く筆等でレジンを塗って硬化させると、つるんとするはずなので試してみて下さいね。
平らになったらカスを吹き飛ばして、UVレジンを表面全体に流すと削った個所が見えなくなります。見えなくなるのは、ほんとレジンの不思議ですね(*_*)
仕上げのコーティングにおすすめなレジン液
まとめ
レジン硬化後のシワができる原因は、
- モールド型が原因でシワが出来る
- 一度に大量にレジンを盛るとシワができる
レジン硬化後のシワができないようにする対策は、
- レジン液は少量ずつ硬化させる
- 型(モールド型)を温める
- 収縮率の低いレジン液を使う
- クリスタルレジンやデブコンなどを使用する
- ゆっくり均一に紫外線に当てること
シワが出来てしまったら・・対処法や改善の仕方は、
- もう一回上からレジンを塗って硬化する
- 削り取って磨く
- 平らになるまでやすりで削り、もう一回上からレジンを塗って硬化する
対策や対処法を知って、ツルピカレジンを是非、作って下さいね。