レジンクラフトで困るのが「気泡」ですよね。
ちまちまと気泡を念入りに潰す作業って大変!!
さらに、『ちょっとぐらい残しても大丈夫かなー。』
といい加減に処理しておくと、硬化した後に意外と目立ってしまい、「失敗した~」と思うこともしばしばありませんか?
エンボスヒーターって高そうだし、買ってもそんなに使わないかも・・・
100均に売っていれば一番いいナ・・
しかし、100均(セリア、ダイソー)などに、エンボスヒーターは売っていません。
そして、エンボスヒーターの使用感ってどんなだろう・・?と悩みますよね。だって高い物を購入して失敗したら一番嫌です!
「なくても気泡は潰せるし・・・」と、誰もが購入を悩む商品がエンボスヒーターです。無くてもなんとかなるというのが、余計に悩みます。
今回は、買う前にエンボスヒーターって本当に必要?って事に注目してみながら代わりになる方法、代用法について書いてみますね。
気泡を潰すのがめんどくさい人・・・笑
便利アイテムを使ってみたい人、
エンボスヒーターが気になっている人、
この記事で確認してみてくださいね。
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温めると気泡ができにくい!
やっかいな気泡。このレジンに気泡が入る原因は、レジンに空気が混ざることで発生します。
気温の低い冬場などは、レジン液の粘度が高くて気泡が消えにくい・・・。
(20度以下だと粘度が増すみたいです)
実は、レジンを温めることにより、レジン液がサラサラになり気泡が入りにくい状態を作り出せます。
サラサラのレジン液の方が扱いやすいなどの利点も多く、レジン液は温めて使うことが理想的なんですよ。
レジン液を温めると気泡内の空気が温められて膨張し、勝手にはじけて消滅します。軽くなった気泡は、浮き上がって表面に到達し、自然消滅します。
“レジンを温める”相乗効果
レジンを細いモチーフの型へ流し込む時に、苦労した事がありませんか?
UVレジンは液体の温度を適度に上げることで、液体がさらさらになり流し込みなどの作業性がアップします。
UVレジンの粘性は、レジンを温めることでコントロールできるのです!
- モールドの細い部分にレジンを流し込むとき
- 和紙など紙に浸透させ、質感を活かした仕上げをしたいとき。
- 気泡を除去しやすくしたいとき(深いモールドを使用したときなど)
こんなときに是非、レジン液を温めて「さらっと」させてみて下さいね♪
ドライヤーでも代用できる?
必ずしもエンボスヒーターを使わなければいけないということはありません。エンボスヒーターは、工作用のドライヤーと言えます。
uvレジンで使い易いように開発されたドライヤーであるということは、通常のドライヤーで代用できるという事です。
ドライヤーを使うときは弱風で温めればOKです。ですので、ドライヤーで代用している方も多いようです。
エンボスヒーターとドライヤーの違い
エンボスヒーターとドライヤーの違いは、温度と風の強さです。もともと違う用途で作られたものなので、このような差があります。
エンボスヒーターについてはこちらのページに詳しく書いています!
ドライヤーの風が強すぎる
ドライヤーは温風と冷風がでます。
そしてもちろんですが、それと同時に、パワーのある「風」も出ますね。
エンボスヒーターの場合「風」は重要ではないので風は控えめです。(全然でないわけではありません)
そして、冷風は出ません。温風(熱風ともいう)のみです。
気泡が消える消えない以前に、普通のドライヤーの風が強すぎて、レジン液が飛んでしまってそもそも使い物にならない事もあります。
UVレジンの場合は強い風で行うことで飛び散ったり、余計に細かい気泡を作ったりすることがあります。
ドライヤーの熱の温度が低い?弱い?
温度も、エンボスヒーターの方が高くなります。人体に使うのが目的ではないですからね。
エンボスヒーターは、250度の温度が出せるものが多いですが、レジンの気泡飛ばしは120度で十分です。数秒当てるだけでサラサラになります。
ドライヤーでも代用できると言われているのは、ドライヤーはJIS規格で、140℃以内の温風しか出ないからです。
[ドライヤー vs エレボスヒーター] どっちを使えばより効果がある?
急いで温めようと強い風や高い温度(近づけすぎなど)しなければどちらで行っても気泡は取り除けます。
エンボスヒーターは、最初から持っていなくても大丈夫です。
作品によっては、エンボスヒーターを使用しない方がいいものもあります。
例えば、泡が入っていた方が雰囲気が出る作品もあります。
ですので、「楊枝を使って自力で気泡すくい取る!」をしっかりできるようになるのが基本です。
気泡ばっかり見てたら、全体が見えなくなっちゃいますからね。
また、パーツなどで気泡を目立たなくすることも可能です。
ドライヤー以外の代用品
エンボスヒーターを持っていない場合、ドライヤー以外の代用品はあるのでしょうか?
ドライヤーでは音が大きいので深夜に使う時は気がひけますよね。
レジン液を温める方法一覧
湯せん
単純にお湯で湯せんしても効果があります。
- 80℃くらいのお湯をコップに半分くらい入れる。
- ポリ袋にUVレジンのボトルをいれて、1.のコップに10分ほどつけて温める。
- 袋ごとコップから取り出し、UVレジンのキャップを、必ずゆっくりと開ける(吹きこぼれ注意)
アルミのバット
キッチン用品・浅めの角型トレイです。
熱伝導がよいので冷凍、冷蔵用に使われることが多いですが、保温効果もあるんです。
下から適宜ドライヤーをあてつつ暖かい台で作業してみてはいかがでしょうか?
鍋でお湯を沸かし、アルミバットを乗せて温め、冷えてきたらバットを外し、またお湯を温めたりと手間がかかりますね。
ライターで表面をあぶる
危ないのでオススメはしません。ライターの火でレジンの表面を一瞬あぶります。
これで表面の気泡を消せる場合があります。
気泡を潰すには表面に出ている方が潰しやすいです。
特に色を付けた半透明のレジン液の場合、中の気泡は見つけにくいものです。
そこで、気泡を表面に出すにはどうすればよいのか?をみていきましょう。
レジン液を入れた作品を、数ミリ持ち上げて落とす
これは、振動を与えて気泡を浮かび上がらせる方法です。
スポンジケーキを作る時にも行いますが、同じことです。
これを数回行ってください。
勢いよくやると、レジン液がこぼれてしまうので気を付けてくださいね。
暖かいものの上に置く
ホットカーペットの上・ノートパソコン(熱くなっている時)の上などに置いておくとレジンを温めることができます。
これは、レジン液が温まり気泡が消滅したり、内側の気泡が表面に浮かび上がってきたりする為です。5分~10分ほど放置しておくと良いでしょう。
埃が入るのを防ぐ為に、プリンカップなどで蓋をしておくと良いです。
お湯の入ったタッパーなどの上に置いて温めることもできますが、レジンは水分が入ると濁ってしまうので、お湯を使う場合は蒸気が上がらないような工夫が必要なようです。
※冬季などホットカーペットの上でもいいようです(踏みつけたりしないように…)。
置いて温めながら作業する
- こたつ
- 電気座布団
- ホットカーペット
- ノートパソコン
UVレジン液は、冷めると粘性が戻ってしまいますので、UVレジン液は、温かいうちに使用してください。
また、電子レンジやオーブンなどの調理器具で温めるのは大変危険ですので絶対にやらないでくださいね。
部屋を温めておこう
低温(20度以下)だと、粘度が増すので、作業をする時は部屋を暖めておきましょう。
まとめ
色々な方法で温めることがことができますが、これらの道具を出して使うのは意外と面倒なもの。レジンに入ってしまった気泡、取るのはなかなか骨が折れますよね。
つまようじで掬ってみたり、ドライヤーで温めてみたり…。
レジンの気泡取りに、やっぱりおすすめなのがエンボスヒーターですね。エンボスヒーターは気泡を一瞬で消してくれる便利な道具ですが、それだけでは無いんです。
2500円前後で購入できるので手間が省けて、タイムイズマネー!