アクセサリーの加工としてヒートンを利用する場合、接着剤の代用品としてUVレジンを利用していますか?
ハンドメイドをしている人にとっては、商品郵送中に起こりやすいパーツの剥離は気になるところ。
このような事態を未然に防ぐには、材料にあった適切な接着剤を選ぶことはもちろんですが、事前の準備や塗布方法で改善を期待することができます。
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UVレジン液を接着剤として利用できる?
実は、UVレジン液はどこのメーカーのものも「接着」といえるレベルには到達していません。
一応密着している程度と考えたほうがいいと思います。収縮もありますからうまく密着していないと、よく見ると下から浮いて、浮いた箇所が色が白っぽくなっていることにきずいた人は結構いるのではと思います。アイスピックやカッターナイフのようなもので、端をコジたりすると、せっかくの作品が簡単に取れたりします。
UVレジンは接着としての強度が弱く、ツルツルしたものからはとても剥がれやすいです。プラスチックの下敷きに、木工用ボンドを塗って剥がす遊びをした事はありますか?あんな感じでペラっと取れてしまいます。元々接着剤ではないので、仕方がありません。触ったり使っているうちに振動などで落ちてしまうものなので、作った当日でも剥がれる時は剥がれます。
どのくらいで取れてしまったとか、どの会社のレジンが外れやすい、接着時のコツとか値段も関係なしに、UVレジンは全部剥がれてしまいます。
レジンでくっけるか、接着剤でくっつけるか
UVレジンも接着材として使用することができますが、物によります。
物を接続すると言う意味合いでは、やはりボンド?と思うと同時に「エポキシ系」のボンドとは結局レジンと同じだよなぁと思ったり。
ピアスなら、ボンドを使ってみたり用途に合わせて使い分けましょう。レジンパーツには「レジン」で接着しましょう。
また、UVレジンは平面の物しか塗れません。湾曲しているものなどはくぼんだ部分だけ厚くなってしまっりしますし、ふちのないものだと垂れてしまったりと慣れていないと難しいです。また面積が広いとムラも出やすいです。布や凸凹のある作品とレジンをくっつける場合は接着剤を利用しましょう。
貼り付けは必ずエポキシ系接着剤を使いましょう。アクセサリー制作の基本。
UVレジンソフトで接着すると柔らかい為、曲がった時などに金具が取れてしまいます。
UVレジンで接着は強度がかなり低いのでやめましょう。
よくパーツを貼り付けてるのを見かけますが、取れやすいです。
(埋め込むならOK。)
UVレジンで接着する使い方
UVレジンで接着すると、透明なレジン作品に使用すると見た目も綺麗に仕上がりますが、強度は強くありません。
ピアスの金属など、細い金具が折れてしまった時の応急処置にはUVレジン液が便利かもしれません。少々手間はかかりますが、接着面に不安があるときや、折れてしまった金具の応急処置に便利です。少し隙間が開いてしまったり、つなぎ目部分にレジンを塗ると無色透明なので目立ちません。
ヒートン用のガイドホールを開けたら、そのホールにチョンチョンとUVレジンを爪楊枝などで入れ、ヒートンを差し込みランプで硬化させます。使い方は簡単。接着剤の要領で塗布し、UVライトに当てて硬化させるだけ。UVライトがない場合は太陽光でも大丈夫です。
中途半端に余ったレジンは、捨てずに接着剤として活用しちゃいましょう!
しかし、通常のエポキシ系接着剤と違って、レジンは粘度が低くてサラサラしているのと、完全接着(硬化)までに時間がかかるということがあります。
UVレジン液の接着をよくする方法
対策としてはプラバンなど接着する部分ををヤスリがけしておくと、表面が凸凹になるのでレジンが剥がれにくくなります。ピアスは金具部分がツルツルですが、金属をヤスリがけすると錆びる元になるので、素直に接着剤を買ってきて接着しましょう。
開発中の接着用UVレジンがあり、これが完成すると、ミール皿などに先ずこのレジンを塗ってUVランプで硬化させやり、この上に通常のレジンを盛り付けて硬化させれば非常に接着の良い作品になり、作品も長持ちすることになると思います。
UVレジンと接着剤の強度の違いとは?
開封済みで放置した瞬間接着剤が容器の中で丸ごと硬化してしまった経験はありませんか?それはもうカッチカチですよね。一般的な瞬間接着剤はUVレジンの様な粘りはありませんので押しても殆ど凹みません。無理に凹ませようとすると柔軟性が無く脆いので割れて(破壊されて)しまうでしょう。
対するUVレジンは、完全に硬化させたハードタイプでも表面を楊枝などで押すとうっすら跡が付きます。強度というより柔軟性に優れています。成型物の形状によって強度は大きく左右されるので、太いものや厚いものは当然強度が高く、頑丈です。
硬化後の硬度(強度でなく)がより硬いのは、いわゆる「硬さ計」で測る硬度、という意味では瞬間接着剤でしょう。
劣化や黄変しても強度は変化しない
UVレジン液も瞬間接着剤も基本は樹脂ですので、劣化して黄変します。ですが、そう簡単には劣化して強度が減るということはありません。もちろん 変化はゼロではありませんが 1年10年の単位では問題ありません。
まとめ
取れ易いパーツには、瞬間接着剤を使用し、応急処置や簡易的な接着にはUVレジン液を使いましょう。