『UVレジンは固まってきれいに取れるから洗う必要ってあるの・・?』
シリコンモールドは、半永久的に使えると思っていませんか?
シリコンモールド(モールド型)は使用したら”毎回”お手入れをする必要があります。
お手入れをせずに、使ったモールド型をまた使う時に埃や小さいチリなど付着していた場合は、作品に悪い影響が出てしまいます。
また、レジン作品を作る時にモールド型を使う方も多いと思いますが、実は、モールド型はある程度使うと劣化してダメになります。
綺麗に使っていても、結局は劣化し使えなくなってしまいます・・・。
しかし、使用した後にきちんとお手入れをすると長く使えるようになります。
今回は、このモールド型のお手入れ方法などについて紹介していきますね。
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シリコンモールドで作った作品の失敗は汚れや痛みが原因かも・・・
レジンで使用したモールド型は、きれいに見えても細かい汚れがついてしまっています。この汚れや痛みが、作品に悪い影響を与えます。
汚れたモールド型や劣化したものを使用すると、出来上がってきたレジン作品がデコボコしたり、表面に傷があったり曇ったりします。
劣化した状態でも使えなくはありませんが、そのまま使っていると大きく裂けて限界を迎えたり、出来上がったものが凸凹で以前のようにツルっと仕上がらなくなったりします。
ここまでくると、モールド型を買い替えるしか手段はないです。
シリコンモールドの劣化とは?
モールド型は、レジン液の付着によって劣化します。繰り返し使っていると劣化し、型から外れなくなったりします。
モールド型そのものにレジンが染み込んで劣化してしまうので、改善策は使用後にレジンの残りを拭いて取るしか方法はありません。
ですので、モールド型を使用後に洗うことが寿命を延ばす秘訣です。
モールドの寿命(使える限界回数)について
洗っていないモールド型を使える回数ですが、
- UVレジンだと10数回
- 2液性レジンだと30回
このくらいで限界だそうです。
使用後、しっかりと洗って自然乾燥をさせて使用すると、10数回での劣化はしません。
モールド型を使う時に「離型剤」というものを使うと寿命が延びるのですが(後で説明します)離型剤を吹き付けても、レジンを成型しますと徐々に型の表面が劣化していきます。
これはもうどうしようもないことです。
きれいに成型できるのは、原形の形やその仕上げの良し悪しもありますが、離型剤を使った場合は洗っていない場合よりも倍くらい使えますよ。
劣化の目安「白くなってきたら・・」限界です。
モールド型は何回も使っているうちに劣化して、少しづつヒビ割れしてきます。目に見えないほど小さくひび割れているのがこの白っぽい状態です。これは、部分的にでは無く型自体が硬くなって白くなった印象です。
モールド型のレジンを入れる内側が白っぽい感じでレジンを流して硬化すると、仕上がりもスリガラスのように白く曇ってしまったら限界です。
これはもう、モールド自体の曇りを取ることは出来ないです。食器用洗剤、ハイターで洗ってもとれません。
ご家庭での復活は難しいと思いますが、シリコン離型剤などを使用すると曇りが改善されることもあるようです。
しかし、モールドを買い直すのがローコストになります。こうなる前に使用の度に洗いましょう。
モールドの保管方法
シリコンの型などは日光で劣化が進むので、容器にいれて暗所保管しましょう。
モールド型を長持ちさせるには?
モールド型を上手に使うことでモールド型を痛めずに長持ちさせることができます。
詳しくはこちらの記事を読んでみて下さいね。
モールド型のお手入れ方法
きれいなツルツルのレジンを作り続けるために、きちんとお手入れしましょう!
モールド型の洗い方
基本は、水洗いです。中性洗剤とぬるま湯、アクリルたわし(洗剤を使わない~っていう編んだもの)などモールド型を傷つけないように洗ってしっかり乾燥させましょう。
モールド型の掃除の仕方
掃除は綿棒を使って汚れを落としましょう。拭き取った後はガムテープなどで表面に付着したほこりやゴミを取り除き、それからレジンを流し入れますと、きれいな成型品を作ることができます。
未硬化のレジンを拭き取る場合
レジンのベタベタしたものは薬局のエタノールやレジンクリーナーで拭き取れます。
コットンに含ませふきとります。
モールド型によってはアセトンで溶けてしまう可能性があるので、べたついているところをエタノールで拭き取りましょう。
硬化したレジンの付着を取る場合
固まってしまったものは、アセトンになるわけですが、100均に売っているジェルネイルリムーバーで十分使えると思います。
急いでいるときはちょっと勿体無いのですが、レジンを一度薄く流してはがしちゃうのもありです。
パーツがこびりついた場合
シリコン型でラメパウダーを使って作るとどうしてもシリコン型のあちこちにラメパウダーがこびりついてしまう場合があります。
水洗いしてもうまく取れない場合、『練り消し』を使えば綺麗に取れますよ。
レジンクリーナーとは?
こういったレジンクリーナーを使う事で、型離れが良くなり未硬化のUVレジンも掃除できるので一石二鳥です。
硬化後、モールドとレジンのすきまに流し込むことによって型を傷めずに外すことができます。
レジンの拭き取りに使えるグッズは他にもあるので、詳しく知りたい人はこちらの記事を参照してみて下さいね。
レジンクリーナーの使い方
シリコン離型剤とは?
「シリコン離型剤」は、レジンを成型する時にシリコン型に吹き付けて、型離れをよくし型を劣化から守るために使います。
「シリコン剥離剤」は、立体物の型を取る際に、シリコンと油粘土、あるいはシリコン同士がくっつかないように、油粘土やシリコンに塗るものです。
使いつづけるという前提であればシリコン離型剤などの使用をするしかないかもしれません。
離型剤にもいろいろと種類があり、値段もまちまちですが、レジン成型用であればそれほどの差はないようです。
ただしホームセンターなどで300円程度で売ってるシリコンスプレーは、レジンの離型用には不向きですので注意して下さいね。
シリコン離型剤の使い方
離型剤はスプレー式で、シリコン型に吹き付けます。
離型剤を吹き付けるときの注意は、吹き付けたあと必ずティッシュペーパーや綿棒で、型の表面の余分な液体シリコンを拭き取ってください。
そのままレジンを流し入れると、成型品に水滴状の凹みができることがあります。
おすすめは、「Mr.シリコーンバリアー」
離型剤、剥離剤のどちらにも使える優れモノです。
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まとめ
モールド型は永遠に使えるものではないので、使っているうちにどうしても劣化してしまいます。
モールド型は高い商品もありますし、お気に入りのものもありますよね。
レジンを流す時に離型材を塗ったり、型を傷つけないように優しく扱っていると、型が長持ちしますよ。