レジンは、様々なものをレジン液に閉じ込めるだけではなく、素材そのものをコーティングするという使い方もあります。
ここでは、色々な素材のコーティングの仕方を紹介します。
紙のコーティングの仕方
一言に「紙」と言っても、様々な種類があります。
用紙によってコーティング後の完成度も変わってきますので、特徴を生かしながら選んでいきましょう。
一番大事なのは、水の吸収具合です。
「普通紙」や「折り紙」、「インクジェット紙」などは、水分を吸収しやすいので、レジン液を塗るとうっすらと下が透けて来る事があります。
その透明感を生かす作品にするには良いのですが、イラストなどの発色は悪くなってしまうので注意してください。
次に「オーロラ紙」です。
表面がビニール加工されているようなキラキラした折り紙などです。
水分が吸収されないので、発色は良く奇麗なのですが、逆にレジン液が染み込みにくい為レジン液を均一に塗らないと、はじいた部分など、凹凸が出てしまうことがあります。
レジン液を少し多めに塗ると良いですが、均等に塗る作業は難しいです。
オススメなのが「トレーシングペーパー」です。
100均でもカワイイ絵柄の物が手に入ります。
ツルツルした生地で、普通紙のように水分を吸収しすぎたり、オーロラ紙のように水分をはじいたりはしないので、きちんと全体に塗り渡らせることが出来るので扱いやすいです。
そして、コーティング後も透け感は無くトレーシングペーパーそのものの状態なので、完成後のイメージもしやすいでしょう。
また、「画用紙」もオススメです。
レジン液は吸いますが、厚みが有り、色がしっかりとしているので、コーティング後も透けません。
濃い色の方が鮮やかできれいに仕上がります。
上記はそれぞれの紙に直接レジン液でコーティングした場合ですが、レジン液を塗る前にワンステップ踏んで、紙への染み込みを防ぐ方法もあります。
液の染み込みを防ぐ「ジェルメディウム」もしくは「ジェッソ」を紙の表面・裏・側面に塗ります。
よく乾かしてから、レジン液で作業してください。
代用として、「セロハンテープ」「木工用ボンド」も使えます。
「ジェルメディウム」同様、紙の表・裏・側面に貼り(塗り)、レジン液の染み込みを防いでからレジン液で作業してください。
紙は「折り鶴」や、「紙飛行機」など、折り紙同様に折ってからコーティングする方法もオススメです。
100均とかで売ってるもので代用できるものがあれば
、うれしいのですが
ありませんか?!
やっぱりレジン液の染み込み防止に。紙・布用コート液 デコラージュコート 買った方がいいのでしょうか?!
お願いします。
薄い色は透けているのがわかりやすいですね。
紙はレジンが染み込むので、色が濃くても(たとえば青とか紫)透けはしませんが暗くはなります。さすがに黒は透けないと思いますが。
作る物のデザインにもよりますが、上からフィルム素材の物を貼ったりジェルメディウムを塗ってコーティングしたりすると、レジンの染み込みは防止できますので透けずに作品にすることも可能です。
紙媒体はレジンが染みます。染みて半透明というか、上手くいくと全体に染みるのでまぁ、何だか透けちゃった・・・みたいに
なりますが、大抵がまだらに染みますので、作品として成り立ちません。
折り紙は高い確率で色が抜けます。プリクラもアウトでした。
シールはフィルムタイプがよろしいかと。.
先に述べた、紙類の染み込みを防ぐトップコートは売っています
こちらはかなり便利です
コレがあれば紙類の封じ込めも可能です
マニキュアで対策
対策1つ目はマニキュアです。セッティングに紙を乗せる前に白いマニキュアを塗って乾かしておきましょう。2度塗りくらいして真っ白にするといいですよ。マニキュアが乾いたら封入したい紙を乗せてレジンを流します。これでレジンで紙が透けてしまっても下の色は白いの色に変化が出なくなります。紙の裏に白いマニキュアを塗って貼り付ける方法もあります。これ、という正解はないので自分のやりやすい方法でやってみてください。
ボンドで対策
対策2つ目はボンドです。ボンドをセッティングに塗って軽く乾かします。完全に乾く前に紙を乗せてしっかり押し付けて貼り付けます。さらに上からボンドを紙に塗って乾かしましょう。ボンドがしっかり乾いたらレジンを流して硬化させます。ボンドが紙をコーティングしてレジン液が染みるのを防いでくれるんですね!ボンド以外にもメディウムという絵の具や顔料をキャンバスにしっかり定着させるペースト状のものをボンド代わりにしてもいいですよ。こちらは絵をきれいに見せるためのものなのでにじみもなくきれいに紙を保護してくれます。
マスキングテープで対策
乾くのを待つのがめんどくさい!そんな方にはマスキングテープを使った対策を!柄の入った可愛いものではなく、本当にマスキングするためだけのマスキングテープを使います。100円均一でも売っていますが、若干黄色っぽいので白っぽいマスキングを文房具店等で購入してください。マスキングテープをセッティングにしっかりと押し付け、つまようじやピンセットなど先のとがったものでセッティングの縁をなぞってマスキングテープに型付けをします。いったんマスキングテープを剥がして先ほど付けた型に沿ってハサミで切り抜きます。切り抜いたらセッティングにもう一度貼ってしっかり押さえます。これでOKです。濃い色の紙を使うなら1重、薄い色の紙なら2重にマスキングテープを貼りましょう。この上に紙を乗せレジンを流します。マスキングテープが下地になっているのでレジンで紙が透けても色合いは変わりません。
まとめ
いかがでしたか?今回はレジンを使うときにあらわれる厄介者、紙染みの対策法について解説しました。今回開設した方法は全部セッティングを用いた場合を前提に開設しています。空枠やモールドを使う場合は紙そのものにコーティングをして使うか、透け感を生かした作品を作りましょう。今回紹介しただけでなく、マニキュアの代わりにアクリル絵の具を使うやり方もあります。地の色が透けても問題いない色になっていればOKですよ!
それでは良いレジンライフを!素材そのものをコーティングしてアクセサリーにしたり、コーティングしたものを、ミール皿等で作る際に乗せてみたり、様々な用途に使えます。