レジンを使う時にあったらいい道具の一つ、それは”筆“です。
レジンクラフトでも、ジェルネイルのように筆を使います。
『どんな時に筆を使うの?』とまだレジンで筆を使ったことがない人向けに「筆の使い方」や「上手に使うコツ」をまとめてみました。
レジンでのコーティングとは? 筆の使い方
レジンで使う道具としては筆はジェルネイルのようにメインの道具ではありません。
レジンを着色する際は、スパチラやつまようじで混ぜた方がいいですし、セッティング台や枠にレジンを注入する時は、ボトルからそのまま入れます。
UVレジンでの筆の出番は、広い範囲を塗ったり、薄くのばしたりする時に使います。
特に、UVレジンを紙やパーツ・お花をコーティングするときに便利に使えます。
ドライフラワーを使った作品を作りたい時など、コーティングをすることでお花を綺麗に封入できます。
こういう場面がレジンが使いやすいというレジンのいい特徴でもありますね。このように、レジンをパーツにコーティングすることで、たくさんの材料を使って作品を作ることができます。
なぜ、コーティングが必要?
レジンの中には、ストーンや紙など自分の好きなものを封入できることが魅力です。しかし、この封入をする際に気泡が入りやすいです。
レジンクラフトは気泡との戦いです。レジンで何かを作るとき一番面倒な作業が気泡の除去です。この作業を怠るとせっかく作ったレジン作品が台無しになってしまいます。
出来上がった作品に気泡があるのは、悲しいです。やはり、ぷっくりツヤツヤの仕上がりにしたいですよね。
きちんと気泡の処理をしても、パーツの裏や複雑な形の隙間に空気が入り込み、気泡に気づかずに硬化すると硬化中に気泡が浮き出てきます。
これは、封入パーツをコーティングすることで気泡を防ぐことができます。そのパーツは、筆でコーティングするのが簡単です。細かいパーツや複雑な形状のパーツは筆を使ってレジンでコーティングした方が塗りやすいです。
封入する前にパーツをコーティングして、硬化させてから封入すると、気泡によって作品が台無しになってしまうことを防止できます。
レジンは透明ですので、結果的に封入した時にレジンで埋めるので違和感はありません。
ニスやマニキュアのトップコートでコーティングも出来ますが、使っているレジンと相性が悪かったりするとレジンの変色の原因になります。
また、そのせいで硬化不良を起こしてしまい、きちんと固まらなかったりするので、同じレジンでコーティングするのがベストです。
きちんと気泡処理をしていても「気泡が出てきてしまった・・」という方は是非、試してみて下さいね。
コーティングした方がいい材料
すべてのパーツをコーティングする必要はありません。
- 紙
- ドライフラワー
- スマホケース
- 複雑な形状のパーツ
などなど。
パーツ・材料のコーティングの仕方
UVレジンでのコーティングは、筆で2回以上しっかりと塗りましょう。
ニスよりもツヤが出て強度もアップします。
パレット代わりのクリアーファイルにUVレジン液を出し、ニスを塗るような感覚でパーツに塗りつけ(筆ムラに注意!)UVライトで硬化させます。
造花・ドライフラワーにコーティング
造花やドライフラワーにレジンを塗で塗る際、筆に染み込んで上手く濡れずにベタベタになりませんか?
とても面倒ですが、「1枚塗ったら乾かし裏を塗る」をひたすら繰り返しましょう。あとは、少しパサついている筆の先にだけレジンを着けて同じところを2度塗りしないように塗っていきましょう。
このコーティングにレジンはけっこう使います。
レジンは粘度の高いものの方が、花を筆で塗る際にはレジンが流れにくいので、加工しやすいです。
レジン液のソフトタイプが便利◎
UVレジンでコーティングする際、液垂れしそうな時は、簡単にはさみでカットができるソフトタイプが便利です。レジン液のおできが出来ても簡単にカット出来ます。
押し花の表面を何重にもコーティングする時、液だれをしてしまい、下にレジンのおできのような突起ができてしまった経験がある方は少なくないでしょう。
最後のコーティング以外をソフトタイプで行うと、ミスしても修正がききやすいです。
ソフトタイプはやわらかい素材を楽しむだけじゃなく、液だれのカットが容易なので、何重にもコーティングをするのに向いているという利点もあります。
デニム布をレジンコーティングする
色落ちも含め可能ならデコポッジ(デコナップ用のり、100均でも可)でコーティングしてからの方が仕上がりがきれいです。
紙のにじみ防止にコーティング
紙や写真などを封入するときも、筆でコーティングしましょう。
紙や布へコーティングする際はレジンが染み込むことを防止できるものがあります。
詳しくはこちらの記事を読んでみて下さいね。
スマホケースにコーティング
スマホケースもレジンでデコれます。出来上がったら筆でコーティングしましょう。
パーツ同士を接着するとき
同じような感覚で、パーツ同士を接着させるときにも筆は便利です。
この時は平筆ではなく、細筆の方がやり易いでしょう。
筆を使う時のポイントやコツ★
ムラが出来ないように筆を使うコツ
塗り広げていくうちに塗り斑ができる場合もあります。
中央にレジン液を載せ、左右に傾けるなどで、自然に広げるとむらができにくくなります。
端の部分だけ爪楊枝などで丁寧に広げる感じだと失敗が少なくなります。
筆を使いたいところに強く押し付けて筆を走らせるとUVレジン液に筆の形が出来て、硬化後の仕上がりが汚くなります。筆を使う時はUVレジン液の上澄みを動かすイメージで使うのが仕上がりをキレイにするためのコツです。
塗る面にぎゅっと押し付けないでUVレジン液の上面を動かしてあげるイメージで使いましょう。
気泡ができないように筆を使うコツ
広範囲のものをレジンコーティングするときに、筆などを使うと知らない間に細かい気泡が生じていることがあります。
何度も筆を付けたり上げたりしていると結局は筆で泡立てていることになるので、細かい気泡ができ、硬化後プツプツとした小さな穴ができる原因となります。
一筆書きのように、極力少ない回数でレジン液の上澄みを移動させるようなイメージでコーティングするのがおすすめです。
もし、気泡が入ってしまったら気泡を取り除きましょう。気泡の取り方はこの記事を読んでみて下さいね。
おすすめのコーティングの筆
筆は使いやすいものを選びましょう。100円ショップにあるネイル用の筆や化粧用の筆も使えます。
詳しくはこちらの記事を読んでみて下さいね。
- ナイロンの平筆
- 蓋付の化粧用の細い刷毛
- 広い範囲をすらっと塗れる平筆
- ポリエステル製
- シリコン製
レジンメーカー「パジコ」の高級平筆
アーティストのために開発された最高級品質シリーズ。素材にポリエステル (PBT) を使用し、高級イタチ毛に限りなく近い質と弾力があります。
平筆
広い範囲に使う時に便利です。
シリコン製
ナイロン製
細筆
パーツの接着や細かいパーツのコーティングに便利です。
筆を使い分けるなら!パーツ付きのお得なセット
あると便利「ブラシホルダー」
机の上にそのまま置くとレジンが付いてしまいます。
筆付きオススメセット
まとめ
いかがでしたでしょうか?
筆があるだけでレジンを本格的に作ることができますし、簡単にきれいなものを作ることもできます。
使い易い筆を何本か用意しておくだけで、レジンの作品の幅が広がりますよ。
そして、使い終わったら綺麗に洗浄しましょう。