LEDライトもUVライトも、「ワット数」というものがあります。
初めてライトを購入する人は、「ワット数、どれがいいの?」「何が違うの?」と迷ってしまいますよね。
UVレジンを始めたい人やもう始めていてUVライトを買い替える場合などでUVライトの9Wのものと36Wもので購入を悩むと思います。
ジェルネイルに欠かせない、ジェルを硬化するライト。このライトには一般的にLEDライトとUVライトの2種類があります。
そこで今回は、9Wのものと36Wのメリット・デメリットの比較をしてみました。
UVライト選びのご参考にしてみて下さいね!
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ライトの「ワット数」とは?
光の強さの事を言います。UVライトでは、ワット数が大きければ大きい程硬化が速い、と考えてOKです。
(硬化力が強い訳ではなく、消費電力・光のパワーが大きい)
LEDライトはUVライトと比べ、もっと照射力が強いです。LEDライトの場合、ワット数よりも波長数を重視して選びます。
ワット数はどれがいいの?
UVライトのワット数【9W、12W、36W】
UVライトで一般的なものは、9W、12W、36Wのライトです。他にもワット数は様々なものがありますが、何が違うのかというと、先述したとおり光のパワーが大きければ大きい程ジェルが速く硬化します。
例として、9WのUVライトで硬化に5分かかるジェルは、36WのUVライトだと2~3分で硬化できます。
サロンで使われているUVライトは36Wのものが多いです。UVライトはあまり少ないワット数のものを選択すると、硬化時間が長く施術中ストレスを感じてしまうと思います。
数年前からLEDライトが登場したため、今後ジェルネイルのライトはLEDライトにシフトしていくでしょう。硬化時間は半分以下、消費電力も小さく、値段も安くなってきたためデメリットがほぼ無いからです。
一度LEDライトでジェルを施術したら、もうUVライト派にはとても戻れません。それくらい硬化時間には激的な差があります。
LEDライトのワット数【9W、12W、36W】
では次に、そんな優秀ライト「LEDライト」のワット数について解説します。
ライトの光には「波長」というものがあり、UVライトとLEDライトでは波長が異なります。また、ジェルの方にも硬化する波長が決まっています。
LEDライトでは、ワット数は特に重要でなく、波長を見ましょう。波長は「nm」(ナノメートル)という単位で現され、LEDライトのメーカーによって波長数は異なります。
UVライト・LEDライトの波長の違い
UVライトの波長・・・約350~400nm ※365nmが大半
LEDライトの波長・・・約385~415nm ※400nm以上→可視光線LED、400nm未満→紫外線LED
UVライトは365nmの製品が大半です。
LEDライトは波長数によって、可視光線・紫外線波長とに分かれています。
波長が400nm以上は可視光線と呼ばれています。例えば、あゆが使っているジェリーネイル付属のLEDライトの波長数は405nmです。ワット数は150マイクロワットと消費電力がかなり少ないですが、ベースとカラージェルは10秒、仕上げの完全硬化は60秒という速さです。
◆このようにワット数が低くても、LEDライトは照射力が強いので、UVライトと比べると圧倒的な速さでジェルを硬化させることができます。
波長が400nm未満のLEDライトはは紫外線波長となり「UV-LEDライト」なんて呼ばれ方をします。手持ちのジェルがLEDライトで硬化できるかどうか?というのは、その手持ちのジェルとライトの波長が合わなければ硬化しません。
400nm以上の可視光線LEDは安く作れるので多く出回っています。365nmのUV-LEDライトは高価ですが波長が合えばUVライト対応ジェルも硬化させることができます(しかもLEDなので硬化が超速い)。UV-LEDで一番多いのは375nmライトです。
◆従来からあるUVジェルのうち、最もジェルが硬化するといわれている波長は365~370nmです。
上記に、例としてジェル1~3までの硬化波長をグラフにしてみました。
ジェル1はLED専用ジェルです。波長数を見ると、UVライトの波長数とは合っていないのが分かります。
ジェル2もLED専用ジェルですが、約405nmで硬化するため400nm以下の紫外線LEDライトでは硬化しない可能性が大きいです。
ジェル3は硬化する波長数が370~405nmなので、UVライトでも370nm以上の波長を持ったライトであれば硬化させることができます。
一番最後のUV/LED対応ジェルは、図を見ての通り硬化する波長がUVライトの波長にもLEDライトの波長にも合っています。なので両方のライトで硬化させることが出来る、という理屈になります。
LEDライトの選び方まとめ
というわけで、LEDライトの選び方としてはワット数重視ではなく、波長を意識して選ぶと良いです。下記LEDライトの波長による違いです。
可視光線LEDライト※400nm以上・・・紫外線の影響無し。割と安価。対応ジェルが限られる
紫外線LED(UV-LEDライト)※400nm未満・・・波長が合う(効果できる)ジェルが多い、金額が高い
安心なのはそのジェルメーカーが推奨するライトを使う事
凄い当たり前のことを書きますけど(笑)、一番良いのはジェルメーカーが推奨しているライトを使用するのが確実です。
ただ、色んなメーカーのジェルを使いたい!という気持ちが出てきますし、なによりジェルメーカーが出しているライトは高い!ホントに高い。5万以上平気でします・・・。
今後の主流となるのはやはりLEDライトですから、初めてライトを買う人はLEDライトを購入するべきだと思います。ジェルもLED対応のものを揃えていけばOKです。
ただバイオジェルやカルジェルなどUVライトでしか硬化できないジェルも使ってみたい!という人は、LEDライトを購入する時は要注意です!波長が400nm以上のLEDライトでは絶対に硬化できないので、紫外線LEDライトを選択するべきかなとも思いますが・・・、でも実はUVライトとLEDライト、それぞれ買った方が安いんじゃないかとも思います^^;
というわけで、UVライトとLEDライトのワット数・波長についてのお話でした。
上記にもある、『UVライト』で硬化させます。
選ぶ際は消費電力『ワット数』を目安にしてください。
9W以上でジェルは硬化しますが、36W程度の出力があれば硬化も早くなります。
価格もかなりお手ごろになりましたのでできれば36Wは欲しいところです。
※但しメーカー推奨ワット数は様々です。ワット数が高すぎると硬化の際、縮みや黄変があるジェルもございますので良くご確認下さい。逆にワット数が足りないと硬化にとても時間がかかります。
LEDはランプ1個で非常に強い光源ですので、ワット数が小さくてもある程度の硬化が可能。
LEDの場合ワット数ではなく、放出する波長に注意が必要です。
36WのUVライトの*メリット*
9Wより硬化が早い
36Wの方は9Wの電球が4本入っていて、UVの量が多く、固まるのが早い。
一度にたくさん硬化できる
36WのUVライトの≪デメリット≫
場所をとる
9WのUVライトの*メリット*
コンパクトで、場所を取らない
9Wの電球が1本だけなので、ランプ交換時の経費が安い
機種が安い
9WのUVライトの≪デメリット≫
硬化時間がかかる
9wだと、出力が弱いので、36wに比べて照射時間がかかります。
UVライトの蛍光灯のコスパが悪い
硬化に時間がかかるので、その分劣化が早くなってUVライトのランプを頻繁に交換する必要があり、コスパが悪いです。
一度にたくさんの数の物を硬化できない
底が引き出し式ではないので、固まる前のレジンをライトまで運ぶ際に、レジン液をこぼしてしまう可能性があります。
大型の物や高さのある物を硬化できない
ライト部分が可動式(スイングタイプ)は、高さのある物でも固めることが出来ますが、硬化が遅いです。
レジンの本やブログでは36Wの硬化時間で記載されている事が多い
残念ながらほとんどの本では『36wのUVライトの使用を前提で書かれている』んです。
主流である36wのUVライトでの照射時間を基準にしていたりするので、9wのUVライトを買うと照射時間は自分で調整する必要があります。