アクセサリー作りに使われている透明なレジンは、主に『UVレジン』と『エポキシレジン』の2種類になります。
「2液レジン」は2種類の液体を混ぜて硬化させてます。「UVレジン」は、1つの液体だけで紫外線により固めることができます。
この2種類はまったく性質成分の異なる違う樹脂ですので、混同しないようにしてくださいね(”ω”)ノ
主に販売されているエポキシレジンは、クリスタルレジンとデブコン高透明樹脂ETという商品があります。
今回はエポキシレジンの使い方や混ぜるコツを説明します。
最低限の必要なもの(道具・材料)
- はかり
- 混ぜる容器
- かくはん棒
- 型
- 封入するもの
●はかり●
料理用のものでも大丈夫です。できればデジタルで0.1gまで計れる物があると良いです。汚れる可能性もありますので、ラップで天板を包んでおくと、よごれてもラップをはずすだけ。
これなら、料理用にも使えます。
●混ぜる容器●
ポリビーカーまたは、ディスポビーカーがなければ、プリンカップや紙コップもOKです
エポキシ樹脂はPP(ポリプロピレン)PE(ポリエチレン)または、シリコンにはくっつきませんので、これらの素材の入れ物があれば便利ですが、短時間で少し作るだけならば紙コップやプリンカップ、割り箸などを使って、終われば捨てるという方法でも大丈夫です。
●かくはん棒●
無ければ割り箸でOKです。
●型●
型に利用できるのは、シリコン製の物か、PP(ポリエチレン)PE(ポリプロピレン)製の物が可能です。おかしの包装や、ゼリーカップや。。アイスキューブなどを作るシリコントレーやアクセサリー型などを利用します。
●封入するもの●
パールやビーズ、チャームなど不透明な物が扱いやすいです。
スワロフスキークリスタルは色の濃い物ならば大丈夫ですが、クリスタルやアクアマリンなど、色の薄い物はほとんど、見えなくなってしまいますので、封入するのはもったいないです。
または、台座がついたラインストーンなどは大丈夫です。
スワロフスキーは、重さがあるので、しっかりと封入できます。アクリルパールなど、軽いパールは時間がたつと浮いてきてしまう場合があります。
エポキシレジンの2液の混ぜ方
エポキシ樹脂には「主剤」と「硬化剤」が入っています。
クリスタルレジン、デブコンET 共に 主剤:硬化剤 = 2:1 の割合で混ぜます。
重量による比率ですので、
例えば
- 主剤:20g
- 硬化剤:10g
- 完成:30g
という感じです。
エポキシレジンの作り方
レジンの扱いはそんなに難しくないです。計って混ぜるだけです。
完成までに時間がかかるのも、楽しみがあります。
30gのエポキシレジンを作りたい場合
- 容器にまず、主剤を入れます。主剤 20g を計ります。
- 次に、主剤の入った容器はそのままにして、計りのメモリをゼロにします。
ゼロにしてから、硬化剤をはかります。硬化剤 10g を 主剤の上から入れます。 - 主剤と硬化剤を入れてもまだ、両方の液体が分離している状態です。攪拌(かくはん)棒を使って混ぜます。
- レジンを用意している型に流し込みます。1回目は型の3分の1ぐらいまで入れます。
- レジンの中に封入したい物を入れていきます。
- 封入物を入れ終わったら、封入物が隠れるまでエポキシ樹脂を流し込みます。ここで、封入した物の配置を変える事も可能です。
- 気泡をつぶして、配置も決まったら、あとは待つだけです。気温24度で24時間ぐらいで硬化します。
- 型から取り出します。はみでたバリを言われる部分を削って、穴をあけて、ヒートンを差し込んでパーツとして仕上げます。
デジタルの計りがない場合は最低でも30gは作ってください。
誤差が大きいと未硬化の原因につながります。
硬化時間について
エポキシ樹脂は2液(主剤と硬化剤)を混ぜる事で硬化します。完全に固まるには24時間ぐらい必要です。
冬場はなるべく室温20度以上にして作業する事をお勧めします。夏場も冷房は控えめに。 よって、冬場など気温が低い部屋ではそれ以上に硬化時間がかかるという点を注意してください。
混ぜ方のコツ
冬になると気温が下がります。レジンは気温が下がると粘度が高くなり、扱いにくくなります。
この場合は湯煎をして温めてから利用すると扱いやすいです。
気泡を気にするよりも、よく混ぜる方に重点を置いてくださいね。
デブコンETの場合は主剤が紫っぽい色、硬化剤は黄色ですが、混ぜると透明になります。
よって、しっかり混ざったかどうかも、目で確認する事が可能です。
クリスタルレジンは主剤も硬化剤も透明なので、混ざったであろうと思える時点を憶測するしかありません。。。。。
気泡が出来ないようにするコツ
硬化剤はさらさらの液体なので、入りすぎに注意してください。ゆっくりと入れてくださいね。
「気泡が出ないように混ぜてください。。。。」って説明をよく見るのですが、無理です・・。
夏場は室温が20度以上あれば常温で少し置けば気泡が抜けていきます。
冬場はエポキシ樹脂の粘度が上がっているため、湯煎などをしてあげると気泡が抜けやすくなります。
また、ドライヤーの微風で大きな気泡を抜く事ができます。
レジンの特徴として、クリスタルレジンは大きな気泡は消せますが、細かい気泡は残りやすい性質を持っています。湯煎をして、ドライヤーをやって、湿度を下げて。。。。できる限りの事をやっても、クリスタルレジンについては、細かい気泡は抜け切らない場合が多いです。
デブコンETは夏場などは、何もしなくてもほとんどの気泡は勝手に抜けてくれます。
冬場についても湯銭ぐらいをしてあげると数分できれいに気泡が抜けていくと思います。
また、封入した物の間に空気が入っていたりするので、注意して気泡を抜くようにしましょう。
爪楊枝やネイル用のオレンジスティックなどがあると便利ですが、時期によっては水分を含んでいる場合があり、濁ったり問題がおこったりするので、お勧めではないです。
専用の混ぜるものを使うか身近な物だと針とか、クリップを伸ばしたやつとか、目打ちの先とかを使って下さいね。
まとめ
レジンは目に見えないですが、流動しています。軽いものなどは動きやすく、せっかく配置しても数時間たってみたら、微妙に動いていたり。。。それが、難しいところでもあり、おもしろいところでもありますよ。
封入する物を変えたり、型をいろいろ探してみるととっても奥が深いです。
今回は、初心者さんが透明なレジンをそのまま使う方法をご案内しました。
慣れてきたら、皆さんのイメージでいろいろと楽しい作品を作ってくださいね。