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ジェルネイルが爪に密着する仕組み

ネイルスクールではジェルネイルの特徴や硬化する仕組み、どうやって爪に密着するのかなどの知識を学びます。その中には、セルフネイラーさんも知っておくと良い知識がいくつかありますので、今回はその中から、ジェルネイルが密着する仕組みを説明しますね。

まず、ベースジェル、カラージェル、トップジェルのそれぞれに役割があることはご存知でしょうか?これらの役割を整理しておきましょう。

◎ベースジェル
爪と密着する成分を多く含んでいるジェルです。無色透明でクリアジェルと呼ばれることもあります。※

◎カラージェル
顔料(着色剤)を含んでいるジェルネイルです。顔料の含有量でマットな発色の良いカラージェルになったり、シアーな透明感のあるカラージェルになったりします。

◎トップジェル
艶や輝きを出す成分を多く含んでいるジェルです。無色透明でこちらもクリアジェルと呼ばれることもあります。※

※セルフネイル用のジェルの中にはベースジェルとトップジェルが兼用のクリアジェルというものもありますが、持ちの良さや仕上がりの良さを求めるのであれば、(経験的に)それぞれ別のものを使われた方が良いと思います。兼用だとコストが抑えられるメリットもありますが、ベースジェルとして使用すると(専用ベースジェルと比較すると)持ちが悪い、トップジェルとして使用すると(専用トップジェルと比較すると)輝きがいまいちなど、デメリットもあるからです。

では、上記を押さえた上で、下の説明をご覧ください。

ジェルを塗布し、ライトで硬化すると、ジェルの表面には「未硬化ジェル」が残ります。

未硬化ジェルというのは読んでそのままの意味で、ライトで硬化しきれず、残ってしまうジェルのことです。しかし実は、この未硬化ジェルが、次に乗せるジェルとの接着剤の役割を担っています。

次のジェルを乗せると、未硬化ジェルが乗せたジェルとなじみ、混ざることによって、ジェルの層同士がくっついていくのです。

よって、何かの原因でこの未硬化ジェルがなくなってしまうと、層同士がくっつきにくくなり、ジェルの持ちが悪くなるのです。

施術中、たとえば

・ホコリが爪に付いてそれを取ろうと思ったら未硬化ジェルも一緒にふき取ってしまった
・自分で自分の爪を触ってしまい、未硬化ジェルが一部取れてしまった

なんてこと、ありませんか?これが持ちが悪くなる原因の一つなのです。

こんなときは、ベースジェルをもう一度塗ると良いですよ。ベースジェルはそもそも何もついていない爪に密着しやすいように開発されていますので、未硬化ジェルがなくなってしまった状態でもベースジェルを塗ると、層と層が密着してくれます。その後、続きの作業をしてみてください。

→参考記事【セルフジェルネイルを長持ちさせるコツ~注意編:エアコン、ニットは厳禁!ほこりや毛が付かないように注意】

カラージェルやトップジェルは、基本的に未硬化ジェルの上に乗せることで密着していくジェルですので、たとえばベースジェル無しでカラージェルとトップジェルだけを塗布したりすると、あっという間に浮いてきます。カラージェルの直接の塗布は色素が爪に沈着してしまうことも多いので、そういった意味でもやめた方が良いでしょう。

さらに、カラージェルは顔料の種類や含有量によって固まりにくいものがあり、未硬化ジェルがたくさん出るときがあります。赤、青、白、黒など色のはっきりとしたジェルは硬化しづらい傾向があるようです。未硬化ジェルがないのも問題ですが、あまりにも固まらない状態で次のジェルを乗せてしまうと、下の色を筆で引っ張ってしまったりもしますので、その場合は硬化時間を少し長くしてしっかり固めてから上に乗せてくださいね。

ちなみに、トップジェルを硬化後、最後にクリーナーでふき取りをしますよね。これは残っている未硬化ジェルをふき取っているということです。ノンワイプ(ふき取り不要)のトップジェルはこの未硬化ジェルが残らないタイプのジェルなのです。

ジェルが密着する基本的な仕組みについて、ご理解いただけましたでしょうか。少しでも参考になれば幸いです。

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