樹脂の中にモチーフが入ってる、浮いてる、というようなアクセサリーを作りたい場合、レジンを使えば作ることができます。レジンでも様々なレジンがあります。
「たくさん種類があるみたいだけど、どれを選べばいいの?」と思いますね。
透明な樹脂の中に何かを入れて固める、ということをしたいときにはエポキシレジン、uvレジンなどを使えばいいです。
これらの違いとはいったいなんでしょうか?
作品によって、適しているものが違うのでエポキシレジンとUVレジンの特性の違いで使い分けるといいですよ。作りたい物に寄るってことですね。
それはあなたがどんな物を作りたいのかで決まります。
透明な物を作りたいなら 「エポキシレジン」 か 「UVレジン」、透明じゃなくてもいいし、あとで色を塗りたいのなら 「ポリウレタンレジン」 おおまかに分けるとこのどちらかです。ポリウレタンレジンはフィギュアの造形に使われているレジンです。
例えば、
ミール皿に流し込むタイプならUVレジンがいいでしょう。それぞれの特性を考えると自ずとその答えが出ます。
合成樹脂(ごうせいじゅし)とは?
英語では、『synthetic resin』と書きます。人為的に製造された、高分子化合物からなる物質を指します。合成樹脂の糸を紡糸して作った繊維は合成繊維と呼びます。
合成樹脂は、主に石油を原料として製造されます。金型などによる成形が簡単なため、大量生産される各種日用品や工業分野、医療分野の製品などの原材料となっています。製品の使用目的や用途に合わせた特性・性能を有する樹脂の合成が可能であり、現代社会で幅広く用いられています。
また、合成樹脂は可塑性(かそせい)を持つものが多いです。UVレジン液もこの可塑性があります。
※可塑性(かそせい)
固体に力を加えて弾性限界を越える変形を与えたとき、力を取り去っても歪(ひず)みがそのまま残る性質。塑性ともいう。
合成樹脂の特徴
- 電気を通さない(絶縁体)
- 薬品などに強く腐食しにくい。
- 自己潤滑性がある。
- 燃えやすい。
- 紫外線に弱く、太陽光に当たる場所では劣化が早い。
現在では、使用目的に応じてこれらの性質に当てはまらないプラスチックも開発されています。
-
- 電気を通す導電性プラスチック
- 微生物によって分解される、生分解性プラスチック
- 難燃性プラスチック
などが製品化されています。
合成樹脂は、天然樹脂とは違う
天然樹脂は、天然に、主に植物に生じた「やに状物質」のことです。
樹皮より分泌される樹液が、揮発成分を失った後の固体のことで、樹液の不揮発性成分です。
植物由来のものだけでなく動物から得られるものを含めることもあります。
合成でない天然樹脂には植物から採ったロジンや天然ゴム等があります。
鉱物質ではアスファルトが代表例です。
「プラスチック」も合成樹脂の仲間です。
英語:plastic
「プラスチック」という表現は、元来「可塑性物質」 (英語: plasticisers) という意味を持ちます。
主に金属結晶において開花したものを基盤としています。
「合成樹脂」同様、日本語ではいささか曖昧です。
合成樹脂と同義である場合や、
合成樹脂がプラスチックとエラストマーという2つに分類される場合もあります。
※エラストマー(英語:elastomer)
ゴム弾性を有する工業用材料の総称。
elastic(弾力のある) と polymer(重合体) を組み合わせた造語。
また、原料である合成樹脂が成形され硬化した完成品を「プラスチック」と呼ぶ場合など、
多様な意味に用いられている。
つまり英語の学術文献を書く場合、「plastic」は全く通用しない用語です。
「resin」などと表現するのが一般的です。
樹脂の種類
エポキシ樹脂
接着剤から工業用成型品までたくさんの種類があります。
どちらかというと透明性はそれほど高くありませせん。
ポリエステル樹脂
ポリエステル樹脂は、化繊の服にあるポリエステル繊維の元になっている樹脂やペットボトルに使われるポリエチレンテレフタレート樹脂(これの英語略称がPETなのでペット樹脂と呼ばれる)などがあります。割と透明性が高い樹脂もありますが、樹脂の特性からアクセサリー等の埋め込みにはあまり使われないと思います。
アクリル樹脂
よくアクセサリーや置物にみられる透明樹脂はアクリル樹脂です。傷が付きやすい難点がありますが、透明性が高く、取り扱いが容易で熱をかけるか紫外線を当てることで硬化するものがあります。こちらは探せば埋め込みよう樹脂として入手が可能だと思います。価格的にもそれほど樹脂として高くないものですが、絶対額は購入量や購入ルートで全く異なる価格になると思います。(これはどの樹脂でも言えることです)
「液体レジン」とは?
よくある接着剤=「液体レジン」
よくある接着剤でもエポキシ樹脂(エポキシ接着剤)というのがありますよね?
これは他の接着剤(シンナーを乾燥させるタイプ)とは違い、A液(主剤)とB液(硬化剤)とを化学反応によって硬化させるものです。
代表的なものはウレタン樹脂やアクリル樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられます。
おおざっぱに言えば、こちらが「液体レジン」です。
いわゆる「液体レジン」は、 触媒(硬化剤)を加えない限り、硬くなる以前に、主剤が変質してしまいます。
しかし、それが液体レジンの有益な特性でもあります。なぜなら、多少の紫外線でも数日くらいなら硬化したり変質したりしないことです。
つまり、ゆっくりと作業ができるという点が便利なんです。
UVレジンでない限り、工作など実用的に考えれば、紫外線だけで硬化させることは非現実的です。
そのようなことを試した事はありませんが、数ヶ月間はかかるのではないかと思います。
例え可能であったとしても、それは「主剤の紫外線による劣化」となり、そうなると希望した原型をとどめない形状のものが出来上がってしまいます。
ちなみにUVレジンも液体の状態で販売されていますが、購入する際はUVレジンなのか、硬化剤を必要とするレジンなのかを見極める必要があります。
UVレジンは液体レジンの一つ
UVレジンはその名の通り紫外線で固まるレジン
一般的なレジンは二つの液を混ぜることで硬化させます
UVレジン以外は基本的に気温が高いと硬化が早いです。
「レジン」の意味って単に「樹脂」のこと。
レジンは樹脂を差す言葉です。したがっていわゆるプラスティック全般がこの言葉に含まれます。
製品を呼ぶとき会社によってはレジンと言いますが、レジンだけではどのような樹脂かは判りません。
ただし、一般的に日本では天然の樹脂ではなくて
「シンセティック・レジン=合成樹脂」を意味することが多いようです。
よって「液体レジン」とは「液状の合成樹脂」です。
「UVレジン」は「Ultra Violet(紫外線)硬化レジン」で、液状の合成樹脂の一つです。
松ヤニやナイロンなどすべてがレジンです。
樹脂には、天然樹脂と合成樹脂とに分かれます。
自然界に存在する、漆塗りの食器などのウルシは、湿度を触媒(主剤のウルシを硬化させるための硬化剤)として硬化させます。
樹脂には以上のように自然の樹脂と合成樹脂とに分かれますが、質問者さんのご質問内容からして合成樹脂に関してご説明申し上げます。
合成樹脂とは化学によって作られたものであり、大きな範疇で言えばプラスチックがこれに当たります。
液体レジンと言うのは、液体レジンを硬化させるための「触媒」と言うものが必要です。
UVレジンと違って、液体レジンには特徴があります。それは先ほども申し上げました通り、硬化させるための触媒が不可欠だということです。